コウイチブログ

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【アニメ】 『めぐみ』



昭和39年(1964年)10月5日、横田家にはめぐみという名の女の子が誕生した。一家は双子の弟が生まれたあとしばらくして、新潟に引っ越す。やがて、めぐみは中学校に進学。幸せな家族生活が送られるはずだった。だが、昭和52年(1977年)11月15日、めぐみさんは北朝鮮当局により拉致されてしまう…。
 北朝鮮による日本人拉致問題の認識を広めるために制作されたというアニメ『めぐみ』を観た。政府の拉致問題対策本部のウェブサイトはこちら。僕はGyaoの方で観たけれども、コピーフリーの動画ということで著名な動画共有サイト等にアクセスすればいつでもどこでも手軽に視聴できるようになっているとのこと。

 25分程の尺で、内容はタイトル通りに横田めぐみさんの事例にほぼ絞られている。日本で拉致問題といったら一番著名な被害者というのが横田めぐみさんというのもあるんだろうが、それには13歳の少女が拉致されるというセンセーショナルな面が手伝っている。その点を本作はきちんと把握しており、25分というボリュームで本作が選択した作戦は小難しいメッセージの送信ではなく、拉致された「少女」と引き裂かれた「家族の絆」というドラマのアピールであった。

 横田滋さん役に山ちゃんこと山寺宏一。横田めぐみさん役に高山みなみとかなり豪華なキャスティング。横田滋さんはロマンスグレーというかちょっとキザで渋くてかっこよすぎるかなと感じたし、横田めぐみさんのあまりの美少女っぷりにも驚きがあったといえばあったが、まあ、そこらへんはアニメだし、デフォルメだし、気にしてはいけないのだろう。

 と思いながらも、やはり気になるめぐみさんの可愛らしさ。めぐみさんの美少女ぶりというのは、見た目だけでなく、内面の可愛さも積極的にアピールされている。着物を着た時の立ち居振る舞いについての母子のエピソードなどが紹介されており、大和撫子的な魅力が醸されている。そういう点で時代を感じさせるというか、今時の普通の少女という記号とは一線を画す純朴さ、ノスタルジーな感じ、ギャップが魅力的に映った。この美少女アニメ的な「萌え」の風味を引き出しているのは明らかに意図的で洗練された演出手法からなので、人により好みがわかれるかもしれないが、そういう観点から観ても面白い作品になっている。どういう経緯で制作されたのかはよくわからないが、良い意味でも悪い意味でもプロフェッショナルにキャラクターの魅力に偏らせたアニメだとは思った。

【ゲーム】 『プロサッカークラブをつくろう! ヨーロッパチャンピオンシップ』

プロサッカークラブをつくろう!ヨーロッパチャンピオンシッププロサッカークラブをつくろう!ヨーロッパチャンピオンシップ
(2006/03/29)
PlayStation2

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 サカつくのヨーロッパ版。イングランド、イタリア、スペイン、ドイツ、オランダ、フランスといった名立たるサッカーリーグで自分のオリジナルクラブを経営していくシミュレーションゲーム。

 舞台がヨーロッパということの他に、試合シーンにおいて今までのようなハイライトを抽出した紙芝居の構成ではなく、フルタイムで選手達がピッチ上を躍動する様が描写されるように大きく変化したのも本作のウリの一つ。サカつくの歴史においては斬新な要素だ。自分のクラブの選手がどういう動きをしているかチェック・堪能できるのは嬉しい。ただし、全体を見渡せてしまうからこそ、選手の動きの不自然さ、ゲームならではのカクカクな動きに不満が出てしまう。また、試合をフルタイムで見るの他にお馴染みの「結果を見る」が存在しているが、これが全然試合時間の短縮に役立ってないのが辛い。どんなに短縮を心がけても1試合に5分程度はかかってしまう。この点に象徴されるように、本作は全体的にテンポの悪さが目立つ。経営画面における一つ一つの指示コマンドと重要メール着信時のレスポンスの重さなどが邪魔してスムーズにゲームが進まない。オマケにロードが遅い。僕の場合は"BB UNIT"を持っていたのでインストールしてプレイできたが、持っていても無闇にプレイ時間を引き伸ばそうとする質の悪いネットゲームのようなゲームテンポにげんなりするのだから、持っていない人にとっては自分以上に評価を下げてしまうことだろう。場合によっては早々に投げ出してしまうかもしれない。

 欧州リーグのどれを選んでも試合数に僅かな差がある程度でそれぞれのリーグの特色がゲームを進行させるにつれて消失していき、没個性になってしまうなど、他にも残念な点はある。しかし、間違いなく世界で一番ホットなサッカーシーンである欧州リーグを取り上げることで、世界的に有名なスター選手やサカつくお馴染みの伝説選手でチームメンバーを構成できるのは魅力に溢れている。

 攻撃意識の設定などサカつくの割にはそれなりに細かい戦術設定も出来て嬉しい。フルタイムで試合が流れるからフォーメーションや採用戦術、果ては選手個人のプレイスタイルまでが選手達の動きにきっちりと影響している様が把握できる。更に、ポリシーの導入による各選手と監督の方針に対する相性も試合内容に影響し、チームマネジメントに対する適度に複雑な戦略要素が理想のチーム作りへの情熱を燃え上がらせてくれる。

 セガが誇る人気シリーズのブランドに恥じない面白さ。今までプレイしたサカつくの中で一番面白かっただけに、余計にゲームテンポの悪さが気になる。やりこみたくても時間だけがやたらかかってしまうのだ……。

【アニメ】 『はじめの一歩 間柴vs木村 死刑執行』

はじめの一歩 間柴vs木村 死刑執行はじめの一歩 間柴vs木村 死刑執行
(2003/09/05)
喜安浩平、小山力也 他

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 はじめの一歩のOVA。間柴と木村のジュニアライト級のタイトルマッチが描かれている。脇役同士の対決だが、とてもそうとは思えないような盛り上がりであるのは映像クオリティの高さも関係しているが、やはりそれまでのテレビアニメシリーズできっちりとそれぞれのキャラクターを描写したことが伏線となっている。観ている側として彼らの背景にあるストーリーが盛り上げるドラマに素直に感情移入できるのだ。

 もはやありがちなヒーローの座に落ち着いてしまった一歩に比べて、未だに道化役である木村が一歩的なヒーローの座を射止めようと奮闘する様は、本作当初のいじめられっ子からの脱却を図る一歩の成長ストーリーの構図と重なり、木村のほうがより主人公的なドラマになっていて面白い。

 木村を取り巻く環境、特に家族関係やダチである青木との友情物語が熱いが、反面、一歩と鷹村関連のエピソードでは情熱を注ぐことでキャラが立つ鴨川会長が本作ではやたらと影が薄かったことに一抹の寂しさが……。そこらへんの残酷さもまた、本作木村に纏わるエピソードが涙を誘うところであるのかもしれないが。

【アニメ】 『はじめの一歩 Champion Road』

はじめの一歩 TVスペシャル Champion Roadはじめの一歩 TVスペシャル Champion Road
(2003/06/25)
喜安浩平、小山力也 他

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 深夜テレビアニメシリーズだったものが好評だったためか、2003年4月に金曜ロードショーにテレビスペシャルとして帰ってきた『はじめの一歩』。

 日本王者になった一歩の初防衛戦が描かれている。未視聴者向けの過去の回想シーンが挟まれているが、僅かな量でくどすぎない程度なのでテンポが悪くなっていない。はじめの一歩の大きな魅力の一つである、リング上のシリアスと平時のギャグコメディのコントラストは今回も絶妙。ただ、一歩と久美についてはデレデレなラブコメ要素だけがやたら強すぎて、間柴兄の恐怖との間で保たれていたバランスは崩れていた。リング上の白熱した闘いについては、臨場感満点の出来。

【アニメ】 『はじめの一歩』

はじめの一歩 VOL.1はじめの一歩 VOL.1
(2001/03/16)
喜安浩平、小山力也 他

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 ボクシングといえば不良や貧しい国の男が成り上がるために夢を乗せるハングリーでストイックなスポーツというイメージがある。本作もそういうイメージの世界における具体性を描写してみせるが、肝心の主人公はいじめられっ子という設定だ。温和で控えめな性格の主人公がボクシングというスポーツを通して成長し、プロの世界で頭角を現す。本作は森川ジョージが1989年から週刊少年マガジンで連載している漫画『はじめの一歩』のアニメ版。

 いじめられっ子がスポーツなり特殊能力なりでヒーローになる青春サクセスストーリーというのは古今東西の娯楽作品の中でもそれほど珍しい設定というわけではないだろう。しかし、これが世界で認められる日本漫画のクオリティというものか、主人公と主人公を彩る身内仲間の人間関係だけでなく、ライバルとして戦う相手などにも「人間」としての尊敬と豊かな感性による設定が与えられており、ドラマの奥行きと厚みが漫画というジャンルを超越している。ボクシングに対する愛が作品から溢れんばかりの表現力で、僕のような素人にもボクシングの魅力と迫力がビンビンと伝わってくる。

 2000年10月から1年半にわたって日本テレビ系列で深夜に放送されていたアニメシリーズは全75話、一歩が日本フェザー級のチャンピオンになるところまでで構成されている。平均視聴率が4%を超えていたというから驚きだが、内容はその数字を納得させるクオリティである。ストーリーは無論、アニメならではの映像も音楽も、躍動的で迫力がある素晴らしいものだった。

【アニメ】 『逆境無頼カイジ』

ULTIMATE SURVIVOR KAIJIULTIMATE SURVIVOR KAIJI
(2008/01/23)
内田直哉、津嘉山正種 他

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 あのカイジがとうとうアニメ化された。この前の深夜アニメでは墓場鬼太郎とこれだけ見た。原作を好きだったというのが手伝って、かなり期待して見た。主要な制作スタッフがアカギと重なっているおかげか、福本伸行の作品のツボをよく突いていて、漫画の独特な雰囲気であり空気を、アニメとしての独特な演出による積極的なアプローチによって醸し出すことに成功している。ビジュアル的には満足できる。

 ストーリー構成としては原作の賭博黙示録カイジを一応全て網羅している。つまり、限定じゃんけん、人間競馬、鉄骨渡り、Eカード、ティッシュくじまでを描いてある。尺の都合か、原作のボリュームをかなり削ぎ落としているが、場面毎の間や駆け引きの心理描写もよく描かれており、コンパクトになったことによるテンポの良さと高いクオリティが相乗して良い方向で循環している。ただし、番組の最後にカイジ箴言というコーナーを設けてアニメ本編のフレーズを紹介する程に言葉に対してのこだわりを見せている割には、例えば原作で印象的だった利根川の演説や安藤の裏切りのロジック等がかなり削られており、原作に思い入れがあるほどに細かい部分で残念な気持ちもある。

 キャスト。カイジ役の萩原聖人はアカギ役をやっていた割には本作の序盤で随分な棒読みをやってくれたが、それでも徐々に演技に磨きがかかり、最後には迫真の演技として作中のカイジと見事にシンクロしていた。これは、まあ良い。

 問題であったのが、利根川役の白竜。箸にも棒にもかからない演技で、最初から最後までそれで通しきってしまった。特に黙示録編では非常に重要なキャラクターとしての地位を占め、台詞の重みが利根川の存在価値そのものであっただけに、あまりの棒読み具合でこの一点の問題だけで作中の全ての緊迫感と興が殺がれてしまった。一番残念な点がまさにこれで、この一点のみにより、僕にとって本作アニメは原作に遠く及ばない作品へと評価を大きく下げている。役者の重要性を痛感させられた。

【ゲーム】 『かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄』

かまいたちの夜2~監獄島のわらべ唄~ PlayStation 2 the Bestかまいたちの夜2~監獄島のわらべ唄~ PlayStation 2 the Best
(2003/04/03)
PlayStation2

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 懐かしの『かまいたちの夜』の続編『かまいたちの夜2』をプレイ。今回は舞台をペンション・シュプールから三日月島(監獄島)に移している。

■良かった点

・スーパーファミコンからプレイステーション2にハードが変わったことでグラフィック・サウンドが大幅に進歩。キャラクターシルエットも躍動的に演出されていて、全体的にダイナミックさが増した。実写とCGを組み合わせた映像も臨場感満点。

・フローチャートの管理・確認が出来る。また、いつでも好きな章、分岐のあるシーンにリープすることが出来るので同じシーンで複数の選択肢があった場合でも比較的楽に分岐シナリオをコンプリート出来る。基本的に同じシナリオを何度も読まされるということがないのは改良点としてユーザーにとっては素直に嬉しい。

・前作のシナリオは劇中作として扱われているがその設定に不満もなく、違和感もない。前作で楽しませてもらったキャラクター達が再び集まる事についてもそれなりに自然だし、ファンとして歓迎した点だ。

・御馴染みのお楽しみシナリオ・パラレルストーリーのボリュームについてはなかなかのもので満足できる。その中でもサイキック篇についてはヒロインの真理が主人公視点に切り替わるなどユニークな手法がとられている。


■悪かった点

・映像演出的にはダイナミックで素晴らしいのだが、ゲーム性としては痩せてしまっている。基本のシナリオを複数の選択肢で如何に分岐させるか、どのタイミングでどのエンドを迎えさせるかといった要素がサウンドノベルゲームの面白さの重要な要素の一つであるにも関わらず、ベストエンディングは基本的に一つのシナリオでお決まりのものが一つといったところなのは残念だった。前作で云えばどのタイミングで犯人を推理判断してみせるかで大きくエンディングが変わったが、本作は人物を選んで推理する機会はあるものの、主人公自体がトリックに気づいていない前半・中盤では人物自体を当てても解決に繋がらない。主人公の行動を細かく選択し、様々なタイミング、あらゆる手法で事件を解決、状況を打開できるゲームになっているとの期待は大きく裏切られた。

・メインのシナリオもお楽しみシナリオも大抵が猟奇性が強く映像的にグロテスクである。ハード性向上による映像の鮮明と迫力が拍車をかけ、ホラー映画に慣れている者でも思わず引いてしまうようなシーンがあり、気持ち悪くなる。また、実質的にバッドエンドではないかと訝ってしまう程に後味の悪いベストエンドが多い。映像演出についてはともかく、シナリオについてはせめてハッピーエンド的な終わらせ方をするエンドを別に用意するなどの救済方法は欲しかった。

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 全体的にはまずまず楽しめたとはいえ、かまいたちブランドと御馴染みのキャラクター達への感情がなかったら、評価はかなり辛いものになったとは思う。前作というステップを踏んでこその作品だった。

【アニメ】 『墓場鬼太郎』

墓場鬼太郎 第一集 (初回限定生産版)墓場鬼太郎 第一集 (初回限定生産版)
(2008/04/23)
田の中勇、野沢雅子 他

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 墓場鬼太郎、観た。全部観た。面白かった。昭和の風景と風刺と皮肉によって構成された鬼太郎は日曜の朝にやっている鬼太郎とは墓場の放送時間が深夜であるという点も含めて対照的だった。妖怪という特性を持ってして人間に対する教訓的なエピソードに関係するというのは朝の鬼太郎であることだが、墓場の鬼太郎の方はもっと地べたを這いずっている様な作風で、鬼太郎やネズミ男における欲求・嗜好にストレートであることの生意気さと人間界での現実・生活との折り合いのつけ方が愉快。墓場の方は名も無い一見普遍的な人間を通して我々に訴えかけてくるのではなく、極めて人間的な生意気さを持つ鬼太郎を通すことで我々に訴えてくるので、どのエピソードも強い緊迫感があるし、妖怪という要素に昭和の背景が手伝っておどろおどろしい。一話一話のテンポ・構成、ビジュアル面も優れている。

【ゲーム】 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶシネマランドの大冒険』

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶシネマランドの冒険 !クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶシネマランドの冒険 !
(2004/04/16)
GAMEBOY ADVANCE

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 2004年に発売されたクレヨンしんちゃんのアクションゲーム。ゲームボーイアドバンス用。シネマランドというオリジナル設定のテーマパークを舞台にクレしんシリーズで劇場化された作品をアトラクションとして楽しむことが出来る。本作は、劇場版クレしん第1作であるハイグレ魔王から第11作であるヤキニクロードまでの11の作品をモチーフにした11のステージにオリジナルの最終ステージが加わった全12のエピソードステージとカスカベボーイズをモチーフにしたミニゲームステージから構成されている。

 総じて出来は良く、しんのすけのコスチュームを普段着からアクション仮面などに変える事により様々なアクションが可能になるコスプレシステム、お助けとしていつでも呼び出せるひろし・みさえ・ひまわりの野原ファミリーのスキルを具体的に活用することで進行が可能になるステージ設計など、基本的なアクションゲームとしての骨組みは勿論のことながら、何よりも、劇場作をモチーフにしたステージなどは見事にそれぞれの作風そのものを再現しており、雰囲気にこだわったこだわり具合は、クレしんファンのツボを突く出来であり、キャラゲーとして非常に高いレベルの作品といえる。

 が、それでもあえていうならば、ステージによってボリュームとクオリティにムラがあり、濃厚に楽しめるステージもあればすぐに終わってしまう淡白なステージも存在していたのが残念ではあった。ついでにいうと、しんのすけだけではく、風間・ネネ・まさお・ボーなどの防衛隊のメンバーもプレイヤーキャラクターとして利用できたら嬉しかった。ゲーム中の役割では防衛隊のメンバーはアドバイス役に徹していおり、魅力的な個性が発揮されていないのだ。

 アドバンスじゃしょうがないか。とはいっても、これだけクレしんワールドを目一杯ゲーム中に展開させてくれれば十分満足である。良作。

【漫画】 『無防備年齢宣言』 (嶺本八美)

無防備年齢宣言 (TENMA COMICS LO)無防備年齢宣言 (TENMA COMICS LO)
(2006/06/15)
嶺本 八美

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 これは間違いなくチャイルドポルノですね。漫画だけど、小学生がセックスしてます。明らかな小学生です。公明党の丸谷佳織先生に通報してやる。お前ら、丸谷先生に脅迫メールを送るのは辞めろ! ……ったく、あずまゆきですらロリコン路線から巨乳路線にシフトしている(らしい)のに、こんなご時世に無防備年齢宣言とは明らかに保守派に対する挑戦であり、公明党は本当にこの国のことを考えているのなら今すぐ自民党から離れて僕に優良な職場と可愛いお嫁さんを紹介するべき。

 それはさておき、ロリコン自体が変態というか変体的なものだとはいえ、オーソドックスなエロだけでなく本作のように触手でいかがわしいことをしたりレイプ的な行為のシチュエーションをロリコンの属性に更に変態的なモノを追加するというのは本作に限らず割とよくあることであり、当然の事ながら読者・購買層が求めるものが反映された結果であるのだろう。

 それがどうこうということではないが、あえていうならば、漫画アニメなどの二次元ロリコンポルノセクターにおいては既にそれだけ成熟されているということであり、外部から見た時に未熟であるはずのセクターの表現が高度に成熟しきっていることにグロテスクなギャップを感じて不安になる気持ちが分かってくる。

 嶺本八美の表現力自体は素晴らしいものであり、子どもの頃の男女間のはっきりいえばコンプレックスがうまく描かれている。タイトルほどに危険な作品。それは単に小さい女の子が輪姦されているような単純に酷い漫画とは違う、フィクションでは絶対に代償できない精神的な部分を抉りとろうとする。ポルノ漫画に触れていると、危険な漫画というのはこういうものなのかもな、とは思う。

【アニメ】 『サクラ大戦 桜華絢爛』

サクラ大戦〜桜華絢爛〜 DVDコレクション サクラ大戦〜桜華絢爛〜 DVDコレクション
横山智佐、富沢美智恵 他 (1998/12/18)
バンダイビジュアル
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 セガサターンのキラーソフトとして活躍した『サクラ大戦』のOVA作品。全4話。初期の帝国華撃団のヒロイン達とヒーロー(大神一郎)が帝国華撃団に加わる少し前、つまり、ゲーム直前の話が重点的に描写されている。小説・前夜シリーズが割とコアでディープで独立的な話だったのに対して、こちらの作品はそれぞれのキャラクターのドラマが日常的な意味でライトに描かれており、連続性・相関性を有していてダイナミックだ。どちらも共通しているのはゲーム本編で描かれなかったことに対して積極的にアプローチし、ファンに対して世界のフォローを心がけている点である。初期帝国華撃団のメンバーが揃った4話でもそのコンセプトは変わっていない。サクラ大戦ファンだからこそ味わえる新しい世界が刺激的で良かった。

 ついでに、若い頃の淑やかさと高飛車のバランスが取れていたすみれが可愛くて凄く良かった。なんで帝国華撃団に入る頃になるとあんなんになっちゃったんだ? 富沢美智恵にキャラを合わせたとしか思えない……。あと、藤枝あやめにもっとスポットライトを当てても良いなと思った。帝国華撃団の一人一人のメンバーとかなり密接に関わりあっているし、あれほど信頼を集めていたキャラクターが後に消えてしまうというのはやはり惜しかった。ポジションは藤枝かえでに受け継がれるとはいえ、藤枝あやめと藤枝かえでには超えられない壁があるな、と。そこらへん、ゲームではかえでで記号代用OKという安易な雰囲気が嫌だったんだよねえ。

【アニメ】 『ドラゴンボールGT』

DRAGON BALL DVD BOX DRAGON BOX GT編 DRAGON BALL DVD BOX DRAGON BOX GT編
野沢雅子、皆口裕子 他 (2005/06/15)
ポニーキャニオン
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 駄作、駄作とドラゴンボールマニアからの評判が悪いドラゴンボールGT。魔人ブウ編で完結した漫画ドラゴンボール・アニメドラゴンボールZの5年後の世界を舞台に描かれるアニメオリジナル作品で1996年から1997年まで放映。ドラゴンボールが大好きな僕もGTシリーズが少し苦手だ。もっとも、その感触は魔人ブウ編から抱いていたものであり、GTになって一気に広がったというだけである。

 GT自体は戦闘力がインフレしたドラゴンボールの現状をしっかりと受け入れながらも、一方で、初期ドラゴンボールのような軽いノリ、少年少女のアドベンチャー的な雰囲気を出すためのシチュエーションに凝られていた。しかし、もはや圧倒的な戦闘力を持つ孫悟空とそれに釣り合うように設定された敵役に他のキャラクターがついていけず、既存のドラゴンボールシリーズであった孫悟空を中心としながらも他のZ戦士達も大いに活躍してくれるというパーティー的な要素が無くなってしまっていたのが残念だ。笑いのノリも『ドラゴンボール』としては違和感がある。そういう点でファンとして納得できない点はある。しかし、魔人ブウ編以後、つまり「その後」のドラゴンボールの世界、登場人物がきちんと描写されているのには喜ばずにはいられない悲しいファンの性。

 アニメオリジナルということで戦闘などの間の延び・引き延しがなく、テンポ良くサクサク進むので壮大な劇場版ドラゴンボールというノリで楽しめる点は評価できる。一つ一つのシーンと繋ぎ方に原作をリスペクトしているのが分かるのも微笑ましい。熱狂的だった当時はこんなの許せないという感情もあったが、今になってドラゴンボールGT全64話の良さが分かったような気がする。

 勿論、最初に述べたように僕はドラゴンボールGTが苦手である。それは大人になった今、改めて観ても嗜好としては変わらなかった。しかし、本作シリーズの最後で悟空が最期を迎え、回想のシーンと共にエンディングを迎えると途端に涙ぐんでしまった。特にクリリンと悟空の組み手はドラゴンボールの大ファンだからこそ感極まりそうになるシーンだった。その後のパン婆ちゃん云々の世界は蛇足であったように感じたものの、あのクリリンと悟空の組み手の最終回、それだけでGTを観て良かったとそう思える、その価値がある。それ程に壮大だったドラゴンボールの歴史とその素晴らしさがあのワンシーンに凝縮されていて、その歴史を自身の成長と共に過程したからこそ自分の心のなかで紐解かれるものがあって、フっと泣き出してしまいそうになるのだ。ああ、ドラゴンボールよ。

【ゲーム】 『46億年物語 はるかなるエデンへ』

46億年物語 46億年物語
SUPER FAMICOM (1992/12/21)
ゲームプランにじゅういち
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 まだエニックスがスクウェア・エニックスではなく、エニックスであった頃。僕が小学生だった頃、スーパーファミコンで『46億年物語』というアクションゲームが発売された。主人公は地球の化身ガイアに選ばれたパートナーとして46億年という弱肉強食の自然の世界を進化しながら逞しく生き抜く。具体的には魚類からスタートし、時代が進むにつれて、両生類、爬虫類、鳥類、そして哺乳類へと進化を遂げてゲームを展開させる。

 エンディングを迎えれば弱肉強食の時代から知恵と共生の時代へというメッセージがあるものの、ゲーム本編そのものは「弱肉強食」そのものがテーマとなっており、非常に殺伐としたものだ。主人公に親切にアドバイスしてくれる生物も主人公の進化・生存のための食糧でしかない。あらゆる存在、あらゆる弱者を食いつくし、強くなっていくゲームなのだ。そこに善も悪も無い。そういう世界の上に成り立っているアクションゲームである。

 生物の肉を喰らうことで進化ポイントが溜まり、そのポイントを使用して胴やアゴなどのパーツを変化させることで主人公は強くなっていく。ゲームのボリュームは少ない、一つ一つのゲームステージは狭く、あっという間にクリアーされていく点については、テンポが良いという言い方も出来るが、あまりにも単調でストレートなだけの内容にガッカリさせられる。世界観とアイディア自体は良いのに肝心のアクションゲームとしての面白さが弱いのだ。プレイヤーの操作するキャラクターのアクションパターン、また、進化パターンも少なく、全体的に淡白であるという感想である。

 そういえば、弱肉強食で何でも食える本作に於いてただ一つ食えないものがある。鯨だ。鯨は平和を愛し頭の良い温厚な生き物として描かれている。鯨は凶暴な生物に脅かされる存在であり、主人公は鯨を救う使命を負う。親切なアドバイスをくれる生物でも幸せそうな親子でも何でも食える本作だが、助けた鯨だけは食えない。捕鯨の話題がホットな今だからこそ噛み締めるものがあるシーンだ。

【漫画】 『ワン ホット ミニット』 (鬼束直)

ワン ホット ミニット (TENMA COMICS LO) ワン ホット ミニット (TENMA COMICS LO)
鬼束 直 (2007/01/24)
茜新社
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 所謂ロリコン系に属するポルノ漫画。ほぼ全てが兄と妹といったシチュエーションでのセックスとなっている。何故兄と妹というシチューエション一辺倒が「ロリ」を代表するものになっているのか。世の中のロリコンオタクは妹にどういう憧れがあるのか。男は母親に対するコンプレックスがあるというが、それに近いものが妹という存在に対してあるのだろうか。自分自身、実際に妹がいる身だが、今ひとつよくわからない。妹の裸を見たいとも思わないし、性行為の想像なんてとても気持ち悪い。勿論、彼らに云わせればそれは「バーチャル」であるが故に割り切ったところに楽しさを見出せるのだろうが、そうであってもここまで「妹」が持て囃されるというのがやはりわからない。何故近親なのか。そこにあるタブーと幼い少女に対する調教的・懲罰的なセックスが醸す背徳感だろうか。単に、バーチャルなキャラクターとしての「妹」、つまり甘えん坊でドジっ娘、更にダメな兄貴の世話を焼いてくれるというメイドや幼馴染のような自然に(笑)従順なキャラクター性が先に受けて、そのキャラクターありきのセックスがこうして後付で受け入れられているだけかもしれないが……。

 それはさておき、エロ漫画としてはやや淡白に感じた。これは本作だけでなく、ほとんどのエロ漫画に対して感じることだが、一つ一つのエロの展開が雑で(少)女の質感を殺してしまっている。その雑さがまた、ある種の懲罰的・レイプ的な興奮を煽るのかもしれないが、僕は前戯をきっちり描かないエロ漫画はどうにも駄目なのである……。

【ゲーム】 『ドラゴンボール3 悟空伝』

ドラゴンボール3 悟空伝 ドラゴンボール3 悟空伝
FAMILY COMPUTER (1989/10/27)
バンダイ
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 ドラゴンボール大好き。中でも悟空とチチの夫婦が大好き。しかし、いつからドラゴンボールを好きだったのだろう。思い起こしてみるに初めてドラゴンボールのコミックスに触れたのは小学1年の頃だった。コミックス第1巻を学校に持ってきて読むという何ともけしからん児童、まったくとんでもないガキ、がいた。そして、彼に読ませてもらうことでドラゴンボールを知った。僕の子ども時代はドラゴンボールと共にあり、ファミコンブームの中でもドラゴンボールを題材にしたキャラクターゲームには多く触れた。

『ドラゴンボール3 悟空伝』は1989年に発売されたファミコン用のゲームソフトで、当時の僕は小学生の低学年。滅多に買ってもらえなかったファミコンソフトだが、これは親に買ってもらえた貴重な一本なので個人的な思い入れが強い。ゲームのジャンルはRPGであり、システムはその後のファミコン『ドラゴンボールZ』シリーズにも受け継がれるカードを用いたボードゲーム形式のものだ。もっとも、ドラゴンボールZシリーズは割と広大なマップ(マス目)を舞空術で自在に移動できるのに対して、本作では極端に狭いルートを淡々と直進していくしかない。故に筋斗雲や飛行機のような特別な移動手段を用いた時の利便性の強烈な爽快感が味わえ、更には限定的でストイックなシステム・難易度であるからこそ逆に戦闘のスリリングさが原作レベルに再現できていたと云えるかもしれないが。

 ストーリーは悟空が少年時代にブルマと出会ってドラゴンボール集めを開始するところから青年になりマジュニアを倒すところまでとなっている。子どもと青年の二種類の悟空の表情・アクションはファミコンといえども非常に良く描かれており、これは敵役も同様だ。

 残念な点として、ゲームバランスが悪くゲーム序盤から悟空の初期レベルを大きく超えた敵(ウサギ団)と出会う確率がかなりあり、あっけなく戦闘に敗れてゲームオーバーになる、それに象徴されるようなバランスの悪さが最後まで付き纏うこと。また、ストーリーの進行度に応じたレベルキャップシステムがゲームの白熱さを上げている一方でやりこみ要素を殺してしまっている。最後に、3D式のダンジョンの移動がやたら面倒くさく、とても子どもが楽しめるものではない。このような点があり、クソゲーという評価も下されているらしいが、ドラゴンボールの世界を巧みに再現できており、RPGの面白さと共にこれがファミコンかというほどの素晴らしい出来であると僕は思う。

 余談だが、本作はワンダースワンで移植されたらしい。本作のようなゲームシステムを踏襲しながらWiiあたりでドラゴンボールのストーリーを全て網羅したような壮大なRPGが作られないかなあ。ハリウッド映画が今年公開されるというし、テレビゲームの格闘ジャンルとしてのドラゴンボールも大きく進歩しているのだから、RPGとしてのドラゴンボールもここらでエイッと大きな一歩を踏み出してもらいたいのだが……。やりたいなあ、今風のドラゴンボールRPG。あー、でも、MMOPRGでドラゴンボールオンラインというものが出るんだっけ、うーん……。