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【漫画】 『じんべえ』 (あだち充)
![]() | じんべえ あだち 充 (1997/05) 小学館 この商品の詳細を見る |
じんべえの亡くなった妻は若かりし頃にじんべえを思っていたが、何故か結婚はじんべえの学生時代のサッカー部の先輩としてしまい、その後、離婚してじんべえと再婚。その時に義娘であった美久との同居が始まったという、その設定を存分に用いて話に起伏をもたらしている。作中のほとんどで親子関係の大切さに言及しつつ、最後は恋愛関係のファーストステップで幕を閉じるわけだが、これならじんべえと美久は親子関係のままでも良かったのでは、と思ってしまったほど爽やかな親子が描かれていた。でも、父親にとって娘なんて目に入れても痛くないほどの存在とすれば、本作はある意味で親子関係の究極が描かれた作品なのかもしれない。といっても僕は近親相姦は好かないが……。
爽やか、爽やかと書いてきたが、じんべえからはある種の悔やみ・怨念的なものも感じる。少ししか妻と過ごせなかった心の隙間を妻とそっくりの美人である義娘に対する愛情で埋めているというどこかで歪んだ姿勢が垣間見られるのである。それだけに恋愛のアプローチが中年男のじんべえからでなく、若い女性である美久からで幕を閉じたという構図はかろうじて爽やかさを保つ唯一の方策であり、世間的にも許されるラインであったのだろう。それは社会的であればあるほどそうなる。逆に考えれば義親という要素を取り除いたとしても中年男の立場の辛さが一夫一妻制の今の社会に厳として存在するわけだ。勿論、中年男のポジションに中年女が交代しても同じことだろう。つまり、若すぎるということは云うまでもなく、年を取りすぎても恋愛シーンにおいて制約がつくわけで、純粋に心のやりとりを楽しんでいる溌剌とした恋愛作品に触れる度に、時の無情さと老いの恐怖をひたすら感じてしまう。
- 07/31/22:15
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あだち充あだち 充(あだち みつる、本名安達 充、1951年2月9日 - )は、日本の漫画家。男性。血液型:AB型群馬県伊勢崎市出身。群馬県立前橋商業高校卒。1970年、デラックス少年サンデー(小学館)掲載の『消えた爆音』(原作:北沢力(小澤さとる))でデ
2007/08/17(金) 03:58:17 | あすかの記録
