【映画】 『タイフーン TYPHOON』
![]() | タイフーン チャン・ドンゴン、イ・ミヨン 他 (2006/09/08) アミューズソフトエンタテインメント この商品の詳細を見る |
チャン・ドンゴンが演じる海賊のシンは北朝鮮出身で幼い頃に家族で脱北しようとしたところを射殺されてしまうという背景を有している。海賊のシンは北朝鮮は勿論のこと、自分達を見捨てた韓国国家に対しても恨みを抱いており、アメリカ軍から盗んだ兵器で朝鮮半島の人間達を死に至らしめようと企てる。それを阻止しようとするイ・ジョンジェ演じる将校との絆と闘いを描いてある。
国家に恨みを持つ男と国家に忠誠を誓う男の対立を軸に、ハリウッド方向的なスペクタクルなアクション作品になっている。しかし、二人の男の闘いや、国家との係わりの中で犠牲になる弱者としての女性、南北断絶などの政治的な問題など、個別のパートについては良く出来ているものの、それらを繋ぎ合わせた時に、パートが相互に良い関係をもたらしておらず、一本の流れの中でオムニバスを観ているような違和感があり、全体のドラマの流れそのものとしては壮大になっていなかった。ハリウッド的壮大さを志向した結果、つまらないハリウッド映画的な壮大な舞台の割に平坦で退屈なドラマに陥ってしまっており、観ていて眠くなった。それでも、この方向性でこれだけの質が製作できるというところに韓国映画の技術的な質の高さは窺える。
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