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【本】 『恋はいつも未知なもの』 (村上龍)

恋はいつも未知なもの 恋はいつも未知なもの
村上 龍 (1993/09)
角川書店
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 幻のジャズ・バーを捜し求める中年男性の物語。幻のジャズ・バーを軸にジャズのナンバーを題名にした短編を紡ぎ合わせて一つの物語に仕立てている。一つの短編ごとに題となったナンバーが流れ、物語に味を付けている。

 と思う。というのは、僕自身はジャズというものに対してまるっきりの無知であり、短編内容とジャズ・ナンバーとの絡みあいの妙がよくわからなかった。

 知っている曲が一つだけあった。『FLY ME TO THE MOON』。この曲は中学の時に視聴していたアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のエンディングテーマで使われていたので知った。ジャズのスタンダードナンバーらしいし、もしかしたら常識の域なのかもしれないが、僕は『FLY ME TO THE MOON』をエヴァで知ったし、本作に『FLY ME TO THE MOON』が登場していたことに驚いたし、同時に懐かしさがこみ上げてきて少しだけ嬉しかった。

 個人的な小説の満足度はブックオフで100円で買ってちょうどよかったというぐらいなのだが、mixiレビューを見ると多くの人が高評価をしているので驚いた。中には村上龍の作品で一番良かったと書いてる人までいる。ジャズというものに興味がある人なら曲と物語の融合を楽しめるのだろうか。僕はよくわからなかった。

 暴力的なシーンもないし、際どいセックスシーンもないので村上龍の作品にしては落ち着いているところは評価したい。でもそんな大人しい村上龍じゃ物足りないのが正直なところ。
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