【映画】 『13日の金曜日』
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1957年の13日の金曜日。ニュージャージー州ブレアーズタウンの『クリスタルレイク』付近のキャンプにて、一人の少年が溺れて消息不明になった。映画『13日の金曜日』といえばホッケーマスクがトレードマークの殺人鬼ジェイソンで有名なスプラッター映画の代表作だが、シリーズ一作目の本作ではジェイソンというのはホッケーマスクどころか、実体は登場せず、死んだ人間の名前としか出番がない(正確には主人公の女の夢の中で出てくるが)。勿論、スプラッター映画であるから人がどんどん殺されていくわけだが、犯人はクリスタルレイクで溺死した少年ジェイソンの母親となっている。単に殺人鬼に人が理不尽に殺されていき悲劇的に終わるのではなく、殺人鬼に殺害の動機等が用意されていて、ストーリーとして成り立っている。
それから数年の間、クリスタルレイクのキャンプ場にて奇怪な事件が多発し、遂にはキャンプ指導員の男女二人が何者かに殺害された事件が発生し、キャンプ場は閉鎖せざるを得なくなった。
さらに数年後の1980年。殺人事件の起こったクリスタルレイクのキャンプ場が再開され、数人の指導員候補生達がキャンプ場に訪れる。しかしそれは、新たなる惨劇の幕開けに過ぎなかった。
もっとも、そのシナリオだって現在からすれば陳腐で退屈な出来であるかもしれない。夜のキャンプ場がメインなせいか画面が全体的に暗くて、人物の行動や表情などの状況を視聴者が判別しにくい映像も作品を安っぽくしてしまっているのに一役買ってしまっているように思う。
それでも、若者達とキャンプ場という設定で、スプラッター映画にありがちなセックスとグロテスクの組み合わせを巧みに演出してみせたのは良かった。生殖行為と殺害行為、視聴者を性的なシーンで昂奮・紅潮させておいて、グロテスクな死で一気に恐怖で青ざめさせる突き落とし方は、特殊な気色の悪さと同時に、だからこその味がある。
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