【映画】 『13日の金曜日 PART4』
![]() | 13日の金曜日 Part.4 完結篇 (2002/08/23) キンバリー・ベック、E・エリック・アンダーソン 他 商品詳細を見る |
前回の惨劇が終わった日の夜。大規模な数のパトカーや救急車のランプが、クリスタルレイクのキャンプ場の夜を照らしていた。警察と救急隊員によって、ジェイソンに殺された高校生やバイカー達の死体が回収され、その中には事件の首謀者であり、生き残った被害者に頭部へ斧を叩き込まれたジェイソンの死体も含まれていた。13日の金曜日シリーズ第4作。前作PART3で死んだジェイソンが死体安置所で蘇る。蘇ったジェイソンがクリスタルレイクに戻り、キャンプ場でニャンニャンして青春を謳歌していた若者達に再び惨劇が襲い掛かる!
だが、死体安置所に運ばれたジェイソンの死体が突如動き出し、検視員や看護婦を殺害。蘇生したジェイソンはクリスタルレイクに戻り、ヒッチハイカーや、また別のキャンプ場に訪れていた若者達、キャンプ場付近の小屋で暮らす特殊メイクの才能を持った少年、トミー・ジャービスの一家に襲い掛かる。
前作までの演出・パターンを踏襲していて御馴染みの展開が続くが、序盤でキャンプ場のオデブが手始めに殺されていくシーンにおいてオデブが手に持っていたバナナが殺される瞬間に力が入ってバナナがニュルリと滑り落ちるシーンなどは、コメディ的でもあり、また、観ている側の力の入れ所のシーンとシンクロさせてみせた演出でもある等、殺し・殺され方に対するスタッフのこだわりが窺え、パターンを踏襲しつつも常に新たな演出を模索しているのだと思わされる。
また、今回はトミーという少年とその姉がジェイソンと最後に対決することになっているが、ジェイソンに対する攻撃シーンにおいてかなりグロテスクな描写が見られる。また、倒れたジェイソンに対してとどめを刺すためにトミーが執拗にジェイソンに攻撃を続ける様子は、前作までの主人公的キャラクターにおけるジェイソンへの攻撃のヌルさと対照的であり、観ている側のもどかしさによるフラストレーションを解消してくれる一方で、幼い少年がそこまでしてしまうシーンに本作がスプラッタームービーということを一瞬忘れて、その瞬間に一番の怖さを感じてしまった。制作サイドもその辺りを狙ったのか、少年を精神的におかしいとして病院に入れ、といっても前作までの生き残った主人公的キャラクターも皆、精神病院に入れられていたが、少年トミーは本作ラストで姉と抱き合っている時に何かを決したような鋭くて異様な目つきをしてみせ、前作までの作品以上に自作以降に対する含みを表現した作品であり、同時に、所謂「真人間」「普通の子ども」が精神的に異常な様子を見せてしまう時の恐怖を演出した作品でもあった。
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