【映画】 『新・13日の金曜日 PART5』
![]() | 新 13日の金曜日 Part.5 (2002/08/23) メラニー・キナマン、ジョン・シェパード 他 商品詳細を見る |
約一週間で、3度にもわたって起こったジェイソン・ボーヒーズの連続殺人事件は、トミー・ジャービス少年がジェイソンを葬った事によって、ようやく幕が降ろされた。13日の金曜日シリーズ第5作である『13日の金曜日 PART5』は「新・13日の金曜日」というタイトルも持ち合わせているようだ。「新」というのは前作PART4のラストで鋭い目つきをしてみせたトミーを第2のジェイソンに仕立て上げるための皮切りのシリーズにするためだったのか、それとも、単に1作目への回帰により仕切り直しという意味か。
しかし数年後、母親をジェイソンに殺され、共に生き延びた姉・トリッシュとも引き離されたトミーは、ジェイソンに襲われた経験がトラウマとなり、18歳になってもその悪夢から逃れられずにおり、精神病院を転々としていた。
そんな中、森の中にある精神病院で暮らす事になったトミーだが、病院にて、自分と同じく精神病院で暮らしていた者同士による殺人事件が発生。その翌日に病院付近にて、死んだはずであるジェイソンの犯行と思われる猟奇的殺人事件が発生し始める。
そう、本作は1作目への回帰を意識しているように見えた。それは、本作において登場する、前作で生き残り精神病院を転々として18歳になったトミーというキャラクターが極めて重要な役どころを担うのではなく、トミーがやってきた森の中の精神病院内でのいざこざから起こる殺人事件を発端として、そこで殺された者の父親がジェイソンを装って猟奇的に人を殺していくというシナリオになっている。これはちょうど、ジェイソンが溺死した時にジェイソンを助けもせずに性行為に励んでいた男女への恨みからジェイソンの母親が猟奇的殺人を繰り返すようになった1作目のオマージュととれる。一方で、トミーが新たなジェイソンになるのではないかという演出もあった。特に、ラストではトミーがジェイソンのホッケーマスクを被り、刃物で人を刺そうとする。そこでこの作品は幕を閉じているわけだから、次の作品ではトミーが第2のジェイソンか、となるのも無理はないのだ。
本作自体としては、ジェイソンのようで実はジェイソンではなかったという真相を踏まえた新しいパターンの殺し方に取り組んでいてまずまず良かったように思う。殺し方が、発火した発炎筒を口に突っ込んだり、高枝切バサミで目を潰したりする等、かなり残虐でグロテスクな映像になっている。また、かなりの人数が殺される都合、13日の金曜日シリーズに御馴染みの、殺されそうな雰囲気における溜めの演出が軽減されていて、良く云えば(?)テンポよくサクサク人が殺されていく。殺される人数が多い割に、犠牲者一人一人のキャラクター付けがかなりしっかり出来ているところが本作の見どころか。
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