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【映画】 『13日の金曜日 PART7』

13日の金曜日 PART7 13日の金曜日 PART7
ラー・パーク・リンカーン、テリー・カイザー 他 (2007/08/24)
Paramount Home Entertainment(Japan)Limited(CIC)(D)
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クリスタルレイク付近で暮らす少女・ティナは、生まれつき超能力を備えた少女であったが、両親が夫婦喧嘩をした日の夜、誤って父親を超能力で湖の底へと沈めてしまう。
それから数年後、クリスタルレイクへ戻ってきたティナは、父親を生き返らせようと、父親の沈んだ湖に向かって念力を放つ。しかし出てきたのはティナの父親ではなく、かつての殺人事件の最後に、湖へと沈められ死んだと思われていた殺人鬼・ジェイソンであった。次々とキャンプ場に訪れた若者達を殺害していくジェイソンに、ティナは超能力を駆使してジェイソンに立ち向かう。
 13日の金曜日PART7。PART4PART5PART6のトミー編3作から一新、本作では超能力少女がジェイソンと対決する。超能力少女が感情面で昂ぶったり、不安定に陥ると超能力が発揮される設定は珍しいものではないが、同世代からのからかわれ具合や大人に理解してもらえない孤独さと超能力少女の位置関係等がどことなくキャリーを彷彿とさせる。

 その超能力少女が本領を発揮するのは最後のお楽しみとして、それまでは既存の13金シリーズらしい定番のやり口でジェイソンが次々に人を殺していく。セックスする若者達も容赦なく殺されていく。この作品においてセックスという行為は危険なのである。男がセックスの後に冷たくなるのは無防備な状態を長く維持していては外敵からの危険に対応できないからという本能的な問題であると聞いた事があるが、今までのシリーズでセックスの最中に殺されてしまった男達はどれほどの無念、恥辱であったか。本作では、その部分に思いやりが施されている。気持ちの良いセックス中に殺されるのではなく、セックスをして果てた後にせよそうでなく心ならずも中断したにせよ男達はそれなりの体勢を整えた上で殺されている。男の死に方だった。

 超能力少女とジェイソンの戦いはこれまでのシリーズの主人公とジェイソンとの対決もそうであったように、主人公が死なないという設定ありきで動いているのでそれまで芸術的ともいえる程に見事な殺戮を魅せていたジェイソンが急にドジで間抜けになっていて、コメディに陥ってしまっている。それでも超能力少女対ジェイソンという対決は設定的にも画的にも見応えがある。超能力を完璧にコントロールできるようになった少女が鮮やかにジェイソンに攻撃をして追い詰めていくシーンと、形勢が逆転して逆にジェイソンに追い詰められてしまった少女を死んだはずの少女の父親が蘇ってジェイソンを湖に引きずり込むシーンは、コメディ的な意味を含めた上でも、充分に面白い。死んでまで父親が娘を守るなんて、救いようのないスプラッターホラームービーにおいて、どこかアメリカ的な家族愛が超能力よりも鉈よりも強力な武器となったというのは、面白いじゃないか(これもありがちだけども)。
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