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【映画】 『バレンタイン』

バレンタイン バレンタイン
デニース・リチャーズ、マーリー・シェルトン 他 (2002/12/26)
ワーナー・ホーム・ビデオ
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ペイジら幼なじみの5人はV.D.が近づき心浮かれていた。ある夜、無気味な愛のメッセージカードを受け取った仲間のひとりが何者かにナイフで首を掻き切られ、惨殺される。カードの差出人は"J.M."。心当たりを探り始めたペイジらは13年前に参加したバレンタイン・パーティでの、ある悲劇を思い出す。そんな中、他の仲間たちにも次々とカードが送りつけられ、ひとりまたひとりと正体不明の殺人鬼J.M.の餌食となっていく…。「マトリックス」のブルース・バーマンら一流スタッフと「ルール」の新鋭ジェイミー・ブランクス監督が放つ戦慄のサスペンス。
 2001年のアメリカ映画『バレンタイン』を観た。バレンタインという愛の日に、不気味な愛のカードが届く。差出人はJ.M。カードを受け取った人間が次々に殺されていくというサスペンススリラー。

 実は映画冒頭でその「J.M」の由縁が明らかにされている。J.Mというのは13年前のバレンタイン・パーティで容姿が醜い事から虐げられ、屈辱的な仕打ちを受けた男のことである。彼がその殺戮の犯人だということで真相を追う内容であるが、その真犯人が意外な人物に設定されていて、また、かつて虐げられていたJ.Mも意外な人物に変わっていた……というオチになっている。マスクを装着した人間が次々と人を殺していくところを象徴としてこのジャンルの典型的な話であり、オチの意外性、人間心理を追ったリアリティのある意外なオチ、というのも現代的に洗練されているとはいえ、やはりよくある話と片付けられてしまうだろう。勿論、それが悪いというわけでなくて、ありがちな枠で収まっていて、例えば殺しのシーン、怖さ・スリル・迫力がない演出に、映像として退屈してしまう、その他のシーンにも一つとして輝いているところがない。所謂「非モテ」の怨嗟を扱っているにも関わらず、その問題からは途中で逸らしてしまって幕を閉じてしまう作りは本作の意外性を殺している。本作は娯楽サスペンスとしての娯楽性が弱く、それは意外性のない作品だけに致命的であろう。
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