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【映画】 『スウィートホーム』

スウィートホーム スウィートホーム
佐藤善木 (1989/09/01)
東宝
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古い屋敷に閉じ込められたテレビ取材班5人。果たしてこの呪われた屋敷から脱出できるのか・・・。
 1989年の日本ホラー映画『スウィートホーム』を観た。制作総指揮伊丹十三、監督・脚本黒沢清の作品である。

 番組撮影のために山奥にある洋館に入り込んだTVクルー達に襲い掛かる怪現象が描かれる。山城新伍や宮本信子、NOKKO、黒田福美、古舘伊知郎などが出演しているが、演技のレベルが低く、山城新伍と宮本信子、古舘伊知郎はギリギリ許せたとしても、NOKKOと黒田福美の演技は観ていて辛い。ダチョウ倶楽部の肥後のような顔つきの若い頃の古舘伊知郎の姿は結構見ものかもしれない。

 日本のホラーというとジャパニーズホラーブランドの代表である『リング』に見られるような湿り気があって静的な恐怖というイメージがあるが、1989年のこの映画はそんなことはおかまいなし。海外の作品に良くあるようなお化け屋敷映画・ゾンビ映画に正攻法で挑んでいる。その心意気が成した本作のクオリティに惹かれる人は多いのか一部ではカルト的な人気を誇るようである。が、個人的にはいまひとつとの評価。

 特殊撮影技術を使った迫力のある映像は素晴らしいのだが、それだけの作品であり、シナリオにキレもなく、雑な場面展開のオンパレードで海外のB級ホラー以下で止まってしまっている。もう少しホラー要素を尖らせるか感動シナリオに磨き上げるかをして、光を出して欲しかった。ただ、海外風のホラー映画に真正面から挑んだ作品であり、昨今の日本映画にもなかなかないその直球スタイルの作風は或る人にとってはその時点で感動的とも云えるのかもしれない。大味な作品だが、下手な小細工無しに真っ直ぐに大味なものを味あわせてくれる大胆な料理である。
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