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【映画】 『戦場のメリークリスマス』

戦場のメリークリスマス 戦場のメリークリスマス
デヴィッド・ボウイ (2004/01/21)
ポニーキャニオン
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 太平洋戦争中のジャワ山中に建つ日本軍の連合国軍捕虜収容所で綴られる日本軍人と捕虜になっている英国軍人との戦争ヒューマンドラマ。

 坂本龍一の音楽は質が高いし、キャストも豪華だ。ビートたけしも坂本龍一も大根だが、流石と舌を巻く存在感がある。圧倒的な存在感を前にすると、大根役者ぶりも日本人の感情表現の下手ぶりと併せて気骨を感じさせるから不思議だ。大島渚監督の手腕はさすがである。

 脚本がやや平凡な感を受けるが、映像言語で迫り来る映画であるし、何よりも行間を読ませてくれる映画だ。場面と場面の繋ぎ目に僕達が実体験したことのない戦争に対して出来る限りのイマジネーションを働かせる。

 反戦的メッセージが含まれているとか一部の人(誰?)には不快な表現を含んでいるとかで嗜好だけでなくイデオロギーによっても評価がわかれそうな映画である。

 反戦であろうが、悲劇であろうが、かつて日本人を、我々の祖先を極限の精神状態に追い込んだ戦争はかくも感動的な物語を生み出すのか、という見方で捉えると少し皮肉な気がする。

 この映画に登場している日本人は意図的に悪く描かれているという意見があるが、個人的には英国軍人よりも、より極限の精神状態に達し、狂を発していた侍達に改めて敬愛の心を傾注した次第だ。
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