【本】 『走れ! タカハシ』 (村上龍)
![]() | 走れ!タカハシ 村上 龍 (1989/05) 講談社 この商品の詳細を見る |
現役時代の高橋慶彦を僕は知らない。有名な選手だったらしいが、テレビで見た記憶がない。中学にあがるまで野球を観させてもらえず、小学生の頃は珍プレー好プレー番組や漫画でしか野球に触れなかったことが自分の中で高橋慶彦という選手を知らない原因になっているのかもしれない。もっとも、ネットで調べてみると高橋慶彦の全盛期は僕が生まれる前後だったので幼い頃からプロ野球を観ていても知らない選手のままだったかもしれない。
【来歴・人物】まだ野球が共通言語だった頃、好きな球団・好きな選手の活躍を糧に日常を営む普通の人々の姿があった。全11編の短編が織り成すこの小説は軽快でユーモラスである。現代の若者が読んでも充分共感できるものに仕上がっているのではないだろうか。
1970年代後半〜1980年代の赤ヘル黄金時代に、1番打者として活躍した。ルーツの後を継いだ古葉竹識監督の下、「赤ヘル機動力野球の申し子」として3度の盗塁王を獲得。1979年には33試合連続安打の日本記録を打ち立て、同年の日本シリーズではMVPにも輝いている。全盛期は福本豊の後継者とまで謳われ、その打撃・走塁スタイルは、山崎隆造や正田耕三ら後の広島を支えることになる後輩達にも強い影響を与えた。
【エピソード】
広島においては数少ない、全国区の知名度を持った選手であった。ユニフォームを泥だらけにしながら躍動し、野球を楽しむようなプレイスタイルは、甘いマスクと相まって多くのファンを魅了した。小説家・村上龍が高橋をモデルに書いた『走れ!タカハシ』はベストセラーとなり、また自身の発売した『君の声がきこえる』『うわさのセクシークイーン』などのレコードは、5万枚の売り上げ記録している。
昼は真っ赤なポルシェを乗り回し、夜はトルコ風呂をハシゴするなど、遊び人としても有名だった。その一方で叶和貴子など芸能人とも浮き名を流しており、そのため「夜も盗塁王」などと揶揄されたこともある。
(Wikipedia 高橋慶彦の項より)
「走れ! タカハシ」というフレーズが全ての話で使われているが、主役はタカハシヨシヒコではない。タカハシヨヒコを応援する普通の人々である。しかし、声援を受けるタカハシヨシヒコの輝きがいとも簡単に作品の中の普通の人々から主役の座を奪ってしまっているようにも感じる。現実の高橋慶彦という人間もさぞ魅力的なんだろうと思い込まされてしまうほどだ。
楽しんでいる人間を見るのは、楽しい。またこの小説は、戦争がなく変化速度が極端に遅い民主管理社会で、男達が醜く喘いでいるところを、図らずも露呈させてしまった。この小説に綴られている男と女の関係は今もなお変わってないだろう。男は今もなお喘いでいる。
元気なのは、女達である。
(あとがきより)
かわいいなあ、女は偉い、おばさんだろうが高校生だろうが女は偉い、でもオレは女になりたいとは思えないけどな……21世紀。女になりたがっている男が増えてきているような気もするが。
(PART2より)
みんなしっかり者になりたくないのかもしれない。
しっかり者にはあまりメリットはない、プレッシャーだけが強くて、オレなんか、将来のシーンが脳裡にちらついて、例えばオレに頼りきった甘ちゃんの女と結婚して会社でも部下から慕われ上司からは信頼されオヤジやオフクロやアニキはますますオレによりかかりなんてことを想像するとたまらなくなる、そういうのに限って、「あんたは退屈なのよ」なんて女房から言われて若いヘナヘナした男とトンズラなんかされてしまう、とにかく損だ。誰だって損なのは嫌なのである。この小説は正直である。
(PART11より)
驚きました。こんな本があるんですね。知らなかった。筆者の村上龍って、あのサッカー大好きの、中田と親しいとあちこちに触れ回っている、あの村上龍ですよね。
高橋慶彦は、確かに地味な広島の選手の中では、全国区でした。プレーそのものよりも、容姿が良かったから。引退してからも、あちこちバラエティ番組に出てましたが、いつのまにか消えてしまいました。
んんん、どうしてるかなあ。でも、広島のローカル番組には出演してるかも。
それよりも、どこでこの本を見つけました?
私も読んでみますね。
高橋慶彦は、確かに地味な広島の選手の中では、全国区でした。プレーそのものよりも、容姿が良かったから。引退してからも、あちこちバラエティ番組に出てましたが、いつのまにか消えてしまいました。
んんん、どうしてるかなあ。でも、広島のローカル番組には出演してるかも。
それよりも、どこでこの本を見つけました?
私も読んでみますね。
2006/06/27(火) 14:43:16 |
URL |
kei #-[ 編集]
>>keiさん
そうなんです。あの村上龍なんです。村上龍はサッカーが好きというか流行りモノが好きなのかもしれないですね。
現役時代の高橋慶彦をご存知なのですね。今はロッテでコーチをしていて、西岡などを育成したとウィキペディアに書いてありました。
本は昔に読んだものですが、当時ブックオフで見つけました。テンポ良く、すらすら読める話になっています。村上龍にはこういう話をどんどん書いて欲しかった……。
そうなんです。あの村上龍なんです。村上龍はサッカーが好きというか流行りモノが好きなのかもしれないですね。
現役時代の高橋慶彦をご存知なのですね。今はロッテでコーチをしていて、西岡などを育成したとウィキペディアに書いてありました。
本は昔に読んだものですが、当時ブックオフで見つけました。テンポ良く、すらすら読める話になっています。村上龍にはこういう話をどんどん書いて欲しかった……。
2006/06/27(火) 23:11:43 |
URL |
コウイチ #-[ 編集]
>>山道さん
はじめまして〜。
高橋慶彦やはり有名なのですね。
僕はカープファンではなく中日ファンなのですが、よろしくお願いします。
はじめまして〜。
高橋慶彦やはり有名なのですね。
僕はカープファンではなく中日ファンなのですが、よろしくお願いします。
2006/07/02(日) 07:40:21 |
URL |
コウイチ #-[ 編集]
>>あさりさん
はじめまして〜。
横浜ファンですかあ。98年の優勝の頃はファンがいっぱいでしたよね……。今とは偉い違いの熱狂振りだった気がします。
もっとも、98年当時に高校生だった僕は、同年代の古木や村田が活躍している今の横浜のほうが好きなのですが……。
はじめまして〜。
横浜ファンですかあ。98年の優勝の頃はファンがいっぱいでしたよね……。今とは偉い違いの熱狂振りだった気がします。
もっとも、98年当時に高校生だった僕は、同年代の古木や村田が活躍している今の横浜のほうが好きなのですが……。
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大好きな本・読んだ本 コウイチブログのコウイチさんがブログに感想を書いていらして、面白そうだったので私も読んでみました。 『タカハシ』とは、1970年代後半から1980年代にかけて広島カープで活躍した高橋慶彦のこと。といっても、若い方で高橋慶彦を知っている人は少
2006/07/15(土) 08:57:15 | ケイの読書日記
