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【映画】 『踊る大捜査線 THE MOVIE』

踊る大捜査線 THE MOVIE 踊る大捜査線 THE MOVIE
織田裕二、本広克行 他 (2003/06/18)
フジテレビ
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 踊る大捜査線は面白いなあ。愚直で正義感だけに駈られたフィクショナルな警察官ではなく、ナマの人間らしさ、サラリーマンぽさを出した本作の警察官の描き方は実態の警察官がどうであれ、人間としてリアルで面白い。本庁と所轄の硬直した組織関係や凶悪事件への取り組みなどシリアスな面が勿論刑事ドラマとしての本筋ではあるが、作品自体が硬直しないためのユーモア溢れるタッチに仕上げられているので堅苦しく構えずに観る事が出来て良い。織田裕二・ユースケサンタマリア・いかりや長介・スリーアミーゴスなどの個性的な魅力を持つ役者陣も作品を魅惑的に彩っている。

 本作はテレビドラマのノリをそのままに受け継いだ正統的な作りである一方で、同時多発的に起こる事件を主な登場人物らの複数の視点で描いた映画ならではの豪華さ・壮大さもある。映画の後半の青島(織田裕二)のセリフ「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ」は公開当時に流行したフレーズだ。このフレーズに象徴されるように、テーマ的にも本庁と所轄の関係、会議室と現場の軋轢というテレビドラマからの繰り返しであり、片方で、新しいテーマが出せておらず、作品の娯楽性の高さの割に、どこか食傷気味にもなる。クオリティが高い作品であるのは間違いない。言うなれば、踊る大捜査線、ここで止めておけばよかったのになあ……、と。
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