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【アニメ】 『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』

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 ミニ四駆といえば最近はとんと聞かなくなったが、僕が小学生ぐらいの頃はコロコロコミックの『ダッシュ四駆郎』の影響でちょっとしたブームだった。僕も実際にコロコロでダッシュ四駆郎を読んだが、ちょっと時期を外していた感もあって、僕的にはドッジ弾平とかバーコードバトラーとかの方が自分の世代のコロコロブームであるという感じがする。『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』はダッシュ四駆郎の終わりと共に一旦沈静化したミニ四駆ブームを再燃させた漫画で、原作者はドッジ弾平のこしたてつひろ。連載開始時期は1994年というから僕は当時中学生。当然といっていいのか、もはやコロコロなどは読んでおらず、そのような漫画が存在していることも知らなかった。僕がそうとは知らない間に小学生の間で支持を集めていたこの漫画は1996年にアニメ化され、テレビ東京で放映される。当時の僕は既に高校生、この時、初めて爆走兄弟〜の存在を知る。これが面白かったんだ。ミニ四駆に子ども達がハマるのも分かる。分かった。純粋に作品のクオリティの高さに僕もハマった。星馬烈と豪というレッツ&ゴー兄弟を主人公に低年齢向けの王道的な少年漫画の展開ではあるが、無茶苦茶な理論・テクニックながらも、それなりに凝られている設定と筋を通した構成が作った壮大なストーリーは大人でも十分に楽しめる。コメディが基調なっているところがあるが、それがキャラクターの魅力を引き出していてキャラクター個人への感情移入を促進させていて、コアな部分まで引き込まれてしまう。ちなみに、僕が好きなのは三国藤吉。

 ただ、ストーリーが進むにつれて純粋に速さを競うレースを楽しむレッツ&ゴー兄弟と、マシンを破壊して勝利を狙うバトルレースとの対立軸が鮮明になってきてからは個人的にはイマイチな部分が多々。アリだと思うのだけれども、新マシンの切り替えや個々のレース部分・キャラクターシナリオがコンパクトでテンポの良さが嬉しいこの作品で、バトルレースとの対立要素だけはキレがなく、冗長さだけがあった。これは第2シリーズであるWGPにおけるイタリアチームとの関わりにもいえるのだけど、作品を客観的に眺めるとその対立は非常に重要なテーマを含んでおり、だからこそメインとして描かれるのだろうが、僕という一人のファンとしては、あまりにもレース部分・キャラクター面が魅力的すぎて、その対立軸という一種のイデオロギー的政治的なメッセージの示唆に相対的に魅力を感じなかったということになる。1年という放映期間を通して、季節ごとのビッグレース、そしてビッグレースを勝ち抜いてきたレーサー達によるスーパーグレートジャパンカップという壮大なシステム・設定を完璧に作り上げてきただけに、もっと純粋にレース・レースしても良かったと思うのだけど……。ドラゴンボールでいえば、Z戦士参加の天下一武道会が観られるとワクワクしていたら大して面白くないブウ編に逸れちゃったという、そういう無念さがある。
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