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【本】 『サクラ大戦前夜』 (あかほりさとる)

サクラ大戦 (前夜) サクラ大戦 (前夜)
あかほり さとる (1997/05)
メディアワークス
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 サターン・ドリキャスのキラーソフトとして活躍し、これに釣られてサターン・ドリキャスを購入してしまうという悲劇に多くの人を巻き込んだ『サクラ大戦』の小説版。帝国華撃団に所属するヒロインの面々が如何にして帝国華撃団に入隊するのかを描いた作品。本作は前夜シリーズの第一巻ということで神崎すみれとアイリスと李紅蘭の3人に焦点を当てている。すみれはともかく、紅蘭とアイリスあたりはマニア向けのキャラなので抱き合わせ商売みたいな組み合わせだなと思うが、マニアが好むのがサクラ大戦なわけで、アイリスも紅蘭も意外とファンからの人気が高いらしい。

 内容は無難というか設定資料とかそこらへんを読んだほうがよほど濃いことが書いてありそうなライトノベルだった。各キャラについての掘り下げ・ツッコミが弱いと感じたが、キャラの魅力を大切にするシリーズなだけにあまり深いことはあえて書かずにある程度想像の余地を残し、二次創作を担うファンユーザーへフリーハンドを与えているとも云える。著者のあかほりさとるも無難に徹し、外道を自称する自我を前面に出さずに、サクラ大戦のキャラとファンへの敬意を前面に出しており、プロらしさが窺える。ただ、ゲーム本編がコミカルな要素が沢山あったわりには本作はちょっとシリアス一辺倒だったのが残念かな。
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