【映画】 『エドTV』
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視聴率不振に悩むケーブルテレビ局が、普通の人間の日常生活を24時間通して生中継する番組を企画。これが評判となり、被写体に選ばれた男性は全米の注目の的となるが、彼は次第に精神的な疲労を覚え始め苦悩する。ロン・ハワード監督。1998年のアメリカ映画『エドTV』を観た。視聴率不審に悩むケーブルテレビが普通の人間の日常生活を24時間通して生中継する番組を企画。この企画にオーディションで採用されたのが主人公エドであり、企画による「エドTV」はヒットし、エドは全米で一番有名な普通の人となり、身の回りの環境が大きく変わっていく、というストーリー。
普通の人の日常生活を24時間中継するというネタはやはり98年頃にジム・キャリー主演の傑作映画『トゥルーマン・ショー』があったが、あれは100%作り物の世界という箱に一人のリアルな人間を生まれたときから閉じ込めており、作品としてのメッセージも本当の世界とその世界が象徴する「自由」と「冒険」と「困難」の素晴らしさと憧れ・挑戦であった。それに対し、本作は「ヤラセ」的なリスクも孕む中途半端で且つリアルな企画となっており、中継の対象となったのも本人同意の上における成人男性である。メッセージとしては、テレビという媒体の影響力の大きさ、何の取り得もない平凡な男がテレビの影響で一躍有名人となりそれのみを根拠に発言力まで高めてしまう怖さと世間・大衆からのあらゆる批評を受け入れざるを得ない「有名人としての税」の辛さが描かれている。また、番組が終了すればあれだけ熱狂的だった大衆も「エド」という存在をすぐ忘れてしまうという根本的な「軽さ」も揶揄しており、テレビというものに慣れ親しんでいる我々へのリアルな問題に即している。
ただ、ドラマとしては男女間のくだらないすったもんだがほとんどであり、「あいのり」とかそういう番組と同じレベルのやりとりが終始進められ、いくらなんでもこんなのに全米が熱狂的にはならないだろうとは思った。でも、まあ、わからんか。サバイバーとかああいうのは面白かったし。
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