【映画】 『イノセンス』
![]() | イノセンス スタンダード版 大塚明夫、田中敦子 他 (2004/09/15) ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント この商品の詳細を見る |
押井守監督による新世紀サイバーアクション『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の続編。少女型愛玩ロボットが所有者を惨殺する事件が発生。公安9課の刑事であり、脳以外が機械化されたサイボーグ・バトーが事件の真相に迫る。押井守監督のアニメーション映画『イノセンス』を観た。『攻殻機動隊』の続編らしいが、僕はそちらの作品の方を観ていない。だからかもしれないが、あんまりよくわからなかった。ストーリーもそうだが、作品そのものとして、よくわからなかった。
舞台は近未来。人型ロボットが実用化され、様々なシーンで活躍しており、人間もまた、自身の機能を電脳化・機械化することで活躍の場を広げている世界。そこで少女型のセクサロイドが暴走し所有者を惨殺する事件が発生。脳以外が機械化された刑事バトーが事件の真相に迫る。
そのー、なんというか、現実と仮想世界との区別が実は凄く曖昧であることの比喩表現として人間と人形・ロボットが用いられており、ほとんど機械化されてロボット化された人間と、人間の形に精巧に模して造られ、魂まで入れられた人形と、どちらか人間により近いか、どちらが人形により近いかという境界が非常に曖昧な存在同士が自らの存在を問うていた。
人間の人形に対する侮蔑というかぞんざいさというかそういうものが根底にあって、それに対する製作サイドからの感情的な怒りとか嘆きのようなものが映像を通じて伝わってきた。もうちょっというと、人形に対する所有愛・フェティシズム的な愛、暴力を介することによるグロテスク愛なんかも伝わってきてあまり気持ちの良いものではなかったが、とにかく、ま、僕がこの作品を観て感じたのはそこらへん。
映像は本当に凄い。この映像美は、次世代ゲーム機だのなんだのといってサターンやプレステなんかで踊ってきた世代は要するにその都度グラフィックに対して真摯に感動してきた世代だから、その世代の一人としてこれだけの映像美を見せられると素直に感動するしかない。映像だけで圧倒される。それは単純に「綺麗」というものではなくて、勿論技術力に圧倒されるのだが、何よりも製作サイドの映像センス、映像演出力に感動させられる。ストーリーは分からなくてもこれだけの「美しい」映像が観られるだけで満足していいと思えるほどなのだ。
でも、やはり気になる脚本面。禅問答を介して製作サイドの哲学的な問いを我々に投げかける、そういうマニアックさがあるが、それが一部場面ではなくて、全編に渡って繰り返されるわけだから、あまりのクドさにとてもじゃないがついていけない。本作のセリフ回しは知的とか機知に富んでいるというものでなくて、単に衒学的というだけのものであったようにしか受け取れなかったし、そのあまりにも観ている側を無視しすぎた独りよがりな面に、映像のレベルが高すぎるだけに却って腹を立ててしまうのだ。なんでこうなるの、と。
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イノセンスイノセンス(いのせんす)#無知、無邪気、無罪等を意味する英単語 (innocence)。#2004年に公開されたアニメ映画、ここで記述する。#ヒップホップグループINNOSENCE。#2004年に公開されたベルギー・フランス合作映画、邦題「?cole」で、2006年初
2007/12/28(金) 09:10:21 | れいのblog
