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【映画】 『新生トイレの花子さん』

新生 トイレの花子さん 新生 トイレの花子さん
前田愛、浜丘麻矢 他 (2003/06/18)
ポニーキャニオン
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 トイレの花子さんという学校の七不思議的な都市伝説は僕も小学校の頃に流行があった。何でも興味関心のネタと出来る好奇心旺盛な子どもにとって身近なスポットにわかりやすい怪談ネタ、しかもそれがほぼ全員が知っている程のメジャーなネタ、誰もが前提としての知識を共有しているネタとなればハシャぐのも無理は無い。

 そんな全国メジャーのトイレの花子伝説を題材にした実写映画『新生トイレの花子さん』を観た。1998年の作品で監督は堤幸彦。それまでにもトイレの花子さんは何度か映像化されていたらしいが、本作がそれらと一線を画すのは舞台が中学校で主要な登場人物が中学生であるという点だろうか。トイレの花子さんなど小学生の頃は話題になったが、中学生の頃に話題になった記憶など無い。中学になってトイレの花子さんはないだろう。トイレにいるのは喫煙坊主じゃないか。現実はそんなものだろうが、そんな現実を歪めて、中学を舞台にする事で、子どものイノセンスな面と映像的ホラーにも堪えられそうな大人の面を併せ持つ中学生という素材を持ってきたのだと僕は読む。まあ、それこそ現実はわからんが。98年といえばリングブームの頃だったろうし、チャイドルなんてのも流行ったわけで歌手もSPEEDが頑張っていた。実際に、本作も主演は前田愛で友情出演に野村佑香がいるわけだから、作品主体ではなく、興行主体で組まれた設定なのかもしれない。

 内容は、中学生を持ってきて『トイレの花子さん』をやるぐらいだから小学生のホラーよりは怖いものの、所詮は中学程度。お子様でも安心して観られるソフトな内容であることに変わりは無い。

 しかし、トイレの花子さんが一貫して悪霊として描かれている点はショッキングといえ、また、グロテスクに歪む日本人形というアイテムを効果的に用いることでスプラッター的な映像に頼らずにホラーとして頑張っている点は評価できる。

 洋風の悪魔映画やゾンビ映画のオマージュのような強引なラスト・展開は却ってチープさを感じさせるものの、そういった路線で本気で作った日本映画が観てみたいなあ、なんて思わせる、期待させられた一本だった。
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