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【映画】 『RONIN』

RONIN (ベストヒット・セレクション)RONIN (ベストヒット・セレクション)
(2007/11/21)
ロバート・デ・ニーロ

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パリ。謎の女、ディアドラ(ナターシャ・マケルホーン)のもとに、サム(ロバート・デ・ニーロ)、ビンセント(ジャン・レノ)はじめ、いずれも国家や組織からフリーの立場である5人の男たちが集まった。依頼は、ある男から銀色のケースを奪うこと。準備段階の武器調達で未熟さをあらわにしたスペンス(ショーン・ビーン)はクビになり、残った4人はニースで襲撃の綿密な計画を練る。そして決行。ケースの奪取には成功するが、電子機器担当のグレゴール(ステラン・スカルスガルド)が突如として裏切り、銀色のケースを奪い去る。サムとビンセントはローマのコロッセオで、ケースを別の勢力へ売り飛ばそうとしていたグレゴールを追いつめるが、すんでのところで逃げられ、サムも腹に銃弾を受けて治療を余儀なくされる。ビンセントのセーフハウスで傷を癒したサムは、真相とケースを求めて再びパリに向かうが…

(Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/RONIN
 1998年(日本では1999年公開)のアメリカ映画『RONIN』を観た。ロバート・デニーロとジャン・レノの二大スター共演によるアクション映画だ。国家や組織からフリーの男達が集められ、金で依頼された仕事としてあるケースを奪い返すために一時的に手を組んでチームを作り、パリを舞台に駆け引きとアクションを繰り広げる。如何にもアメリカ映画というか、ロシアが絡んでいて、彼ら(ロシア)が血も涙も無い非人間的に描かれているのはある種のお約束ではあるが、そこだけに収まらない捻り、具体的にはアイルランド絡みだが、そういう国家内情の複雑さを醸した筋が加えられている。

 タイトルのRONINはローニンで日本の浪人を指しており、本作の主人公達の境遇を示している。忠臣蔵の四十七士のエピソードが作中にて紹介されており、忠誠を誓うべき主人、国家のいないことの哀しさをジャン・レノの孤独とそしてチームを裏切るステラン・スカルスガルド の野蛮さを通して表現している。また、一方で、国家に縛られる哀しさが、デ・ニーロが組織に所属している人間だったという事実と、デ・ニーロが本来敵対するはずだったチームの一時的な雇い主である女性と恋仲に落ちたが、最後はお互いが誠に忠誠を誓う組織のために結ばれること無くアンハッピーな結末になることで表現されている。

 アクションとしてはCGとは一線を画すナマの迫力さがある、が、ジャン・レノは渋くて好みだが、デ・ニーロは油っぽい中年臭さが好きになれない。現実で仕事人というかプロフェッショナルな人間の格好よさというのはこういうものなのかもしれないとも思うが、どうも苦手だ。

 ダイアナ元王妃が事故死したトンネルを逆走するカーチェイス、ダイアナの事故死を想起させるような車の派手な転倒シーンとそれによりナターシャ・マケルホーン が血を流すシーンなど、むこうの人間にとっては色々感慨にひたることのできるネタが詰まっている映画といえるのかもしれない。
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