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【映画】 『罰ゲーム』

罰ゲーム罰ゲーム
(2007/12/21)
クリスピン・グローヴァー、マーゴ・ハーシュマン 他

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世界中に伝わる命令ゲーム“SIMON SAYS”を題材にしたシチュエーション・スリラー。5人の大学生が訪れたキャンプ場。そこにいたサイモンとスタンレーという双子は命令ゲームを強要、そして5人の命を奪おうとしていく。しかし、生き残った者には想像を絶する“罰ゲーム”を用意していた…。
 2006年のアメリカ映画『罰ゲーム』を観た。原題は『Simon Says』で、日本で云えばいろ鬼のようなものだそうだが、そういうゲームが向こうにはあるのだという。そのSimon Saysをイメージとして構想に用いた作品。といっても、基本的なプロットは10代の色気づいた若者の男女グループが森のキャンプ地で殺されていくという『13日の金曜日』のシリーズ等と比べても変わり映えのしないスプラッターである。スプラッターシーンは過激でグロテスクな表現が用いられている。

 殺人鬼側の人間個性・メンタリティを掘り下げることに力が注がれている点はストーリーに良い味つけとして出ているので、まずまず評価できる。Simon Saysに生き残った者にも地獄の仕打ちが待っていたという点で邦題の『罰ゲーム』も何とかしっくりくる。

 ドリームガールとして異常な殺人鬼に目をつけられた女性以外は容赦なく殺され、肝心の女性も拘束されてひどいことをされそうになる。ここでこの手合いのアメリカンスリラーであれば女性が何とかして反撃し、殺人鬼を撃退し、生き残る、ということになろう。しかし、本作は、女性の反撃は一見将来に光を照らしたかの瞬間、急降下で暗転してしまう。結局、殺人鬼によって女性が監禁されて子どもを産まされているラストシーン、このラストシーンはドリームガールと殺人鬼と悲劇、Simon Saysの再生産を示しているのだろう、これが象徴するように、救いようの無く悲惨で陰鬱なエンディングである。

 せっかく人間味を強調された殺人鬼なのにジェイソンのような超人的パワーを身に付けている理不尽さにより駆け引き的な緊張感の弛緩など、肝心な面でいまひとつなところがありB級映画の域を脱していないのが残念な作品だ。
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