【映画】 『妖怪大戦争』
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主人公、稲生タダシはひ弱な都会っ子。両親の離婚に伴って母方に引き取られ、母の故郷・鳥取で、ボケの始まった祖父と3人で暮らしている。しかし、田舎暮らしになじめず、学校では都会育ちゆえに悪ガキ達にいじめられる、うんざりな毎日を送っていた。そんなタダシが夏祭りの夜、この世が危機に陥った時に人々を救うという「麒麟送子」に選ばれる。「麒麟送子に選ばれた子どもは、大天狗が住む山へ伝説の聖剣を取りに行かなければならない!」そう悪ガキ達にはやし立てられ、バカにされたタダシは意を決して山へ行く。が、恐ろしさのあまり逃げ帰ってしまう。しかし、行方知れずになった祖父の助けを求める声が山から聞こえ、否応無しに再び山に足を踏み入れる。怯えるタダシを待ち受けていたのは、恐しくも愉快な妖怪達だった。1968年に製作された同名映画を2005年にリメイクしたという『妖怪大戦争』を観た。水木しげる、京極夏彦、荒俣宏、宮部みゆきがプロデュースチーム『怪』として製作に参加するなどかなり力を入れた作品だそうだが、その割には僕の子どもの頃からの例年の夏休み子ども向け映画の域を脱してない。金をかけてる割には映像に迫力が無く、妖怪も如何にもコスプレや作り物じみていてしょぼく、おどろおどろしい雰囲気の欠片もない。「妖怪大戦争」という程度には少年が主人公の和風ファンタジーとして成り立っていたが。
彼らとの出会いによってタダシは、歴史の闇に追いやられた古代日本の先住民族の怨念をまとった魔人・加藤保憲率いる悪霊軍団との戦いに巻き込まれてゆく。
(Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/妖怪大戦争)
こういう子ども向けの映像作品こそ実写で作るのはよほどのセンスがないと難しいのかもしれない。低年齢向けのプロットはリアルな映像と比べて浮いてしまう。アニメーションなら如何にもフィクションという映像演出を以て全てを愛らしくすることで騙せるが、実写的な映像の場合、根本的には人間であっても他人という存在はグロテスクで恐怖の対象であり、それを覆すことは出来ない。そこを踏まえた上で未知の存在であり(人間的)異形の存在である妖怪というものがあるべきだが、本作ではこの手の作品としてさもありなんという、プロットに映像を合わせようとし過ぎている。逆だ。それならアニメが良い。プロットの方ををリアルな映像のレベルに合わせていかないとならない。
一応、『ホーンテッドマンション』のようにアトラクション的に実体験したら少しは楽しいだろうなという世界があるにはあるのだが、映画として、鑑賞の対象としては残念であるとしかいいようがない。
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