【映画】 『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』
![]() | 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 (2001/03/28) 高山みなみ、山口勝平 他 商品詳細を見る |
ある日、東都大学建築学科教授兼建築家の森谷帝二から、工藤新一宛にパーティーの招待状が届いた。しかし新一は体が縮んでしまって江戸川コナンとなっているため、コナンは毛利小五郎を代理人としてパーティーに出席する。名探偵コナンの劇場版第1作『時計じかけの摩天楼』を観た。1997年公開。97年といえば僕は高校2年。コナン自体を初めて知ったのは中学3年の時にコミックスに触れて。YAIBAが好きで青山剛昌を知り、その流れでコナンを知ってアニメも、アニメは高校1年の時に始まったが、そっちにも触れ、楽しませてもらった。といっても、アニメを観たのは実質半年ぐらい。今でもごくたまにチラチラと観るので灰原哀や服部などのキャラクターは把握できているが、毎週視聴となるとマンネリ感に囚われて飽きてしまった。だって本当に毎回ワンパターンなんだもん。初めのうちこそ蘭ねーちゃんに正体がバレないかヒヤヒヤするスリルもあったが、すぐにそれもなくなったし。
その翌日、火薬庫から爆薬が盗難され、森谷の設計した建築物が次々と放火されるという事件が発生する。犯人は変声機で声を変え、新一宛に爆破予告を送る。コナンは爆破を防ぐために飛び出していくが…。
(Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/名探偵コナン_時計じかけの摩天楼)
高校の頃は、いい年こいてコナンはないよなという(中二病的?)悟りじみたものもあったが、部活やら予備校やらでプライベートの時間が圧迫されていたことが大きかったと思う。限られた趣味の時間でコナンは自分の中で優先順位が低いものだった。
ただ、今、劇場版を改めて観て、勿論それはレギュラー放送のコナンとはまた違う性質が前提になっているのだけれども(僕は今でもレギュラー放送のコナンがいまひとつ楽しめない)、こちらでようやくコナンが楽しめる。
レギュラー放送では尺の都合が付き纏うせいかもしれないが作品が慌しく雑な印象であるのに対して、長編の劇場版は腰を据えた絶妙な構成となっていて本当に楽しい。日本のファミリー向けアニメ映画のレベルの高さには舌を巻く。
劇場版コナンのウリはミステリー/サスペンスとアクションの複合という総合エンターテイメント性の飛躍にあるが、本作でも犯人によってあちこちで予告される爆破に対してそれを未然に防ぐための鋭い推理と激しいアクションの両輪によって作品を盛り上げている。そこに蘭と新一の二人の関係性で以てしてロマンティックに作品を終わらせるなど、実際のところはハリウッドあたりの陳腐な構成を持ってきたようなプロットとも云えるが、キャラも含めてコナンの設定そのものを楽しめる人(ファン)であるならば、充分に満足できるレベルの高さ。アニメを実写にするのが難しいように、実写的な内容をアニメにデフォルメするのも大変な技術力だろう。映像としての迫力・ストーリーのスリル、充分に満足できる。
一番初めの劇場版コナンということもあってか、蘭と新一も含めて、様々な人と人との関係性が初々しく、それに象徴されるように全体の作品としての出来が良い意味でギクシャクしている。しかし、だからこそ本作ならではの楽しめる要素があるというものだ。
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