【映画】 『名探偵コナン 14番目の標的』
![]() | 名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット) (2001/03/28) 高山みなみ、山口勝平 他 商品詳細を見る |
目暮警部が公園でジョギング中にボウガンで撃たれるという事件が発生、翌朝には蘭の母親・妃が毒入りチョコレートの被害にあう。さらに、コナンの目の前で阿笠博士が襲われる。そして、三つの事件の現場には、それぞれトランプに関連のあるものが残されていた。狙われたのがいずれも毛利小五郎に関係のある人物ばかりであるということ、さらにトランプというキーワードから、目暮警部は小五郎が10年前に逮捕し、今は仮出所中のカード賭博のディーラー・村上丈の恨みによる犯行だと推測した。案の定、小五郎の友人でプロゴルファーの辻が殺されかける。どうやら犯人は小五郎に関係があり、しかも名前に数字が入っている人間を、その順番に殺していこうとしているようだ。そう睨んだ矢先、近々オープンする娯楽海洋施設に殺される可能性のある人間が集合することになる。そこで次々に起こる殺人、さらに施設自体も大爆発を起こす。しかし、犯人は村上ではなかった。真犯人はソムリエの沢木。自分の味覚がダメになってしまったこと、そしてソムリエとしての誇りを傷つけられたことが犯行に及んだ動機であった。劇場版名探偵コナン第2作『14番目の標的(ターゲット)』を観た。目暮十三を皮切りに、名前に数字を含み、毛利小五郎に関係のある人物が数字の13から逆順に次々と襲われる事件が発生する。かつて毛利に逮捕された村上という男が犯人である線が濃くなり、コナン達は名前に数字を含む人物を護衛しながら村上を追う。
(Wikipedia http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD31252/story.html)
タイトルの14番目の標的とメインキャラクターが次々と襲われるというコンセプトは緊迫感とセンスの良さを感じ、作品の終盤まで期待を持ちながら楽しく観られた。とにかくあちこちに伏線が敷かれている作品で、敷かれた伏線の回収の仕方が牽強付会であるのはご愛嬌だが、ディテールにそこまでこだわることで表現した力強さは見事と云える。しかし、オチ(事件の全容)が弱すぎる。後半になって『14番目の標的』の本筋が一気に先細る。ディテールのこだわり具合と肝心の真犯人の動機と行動、人間性のスケールの小ささがアンバランス過ぎるのが辛い。蘭と新一の恋愛関係性を表現するシーンやスパイ映画顔負けのアクションシーン等、娯楽映画として楽しめるパターンを踏襲してはいるものの、14番目の標的という本筋の設定への期待が大きかったぶん、結果的に空回りな作品に感じた。
元々、コナンは新一が謎の組織に襲われた事で生まれ、常にコナンが自身の正体と周囲の身の安全については警戒しているはずである。故にコナンのファンであればメインキャラクターが襲われるという設定はその裏に組織的な陰謀めいたものまで想像を広げ、並々ならぬ緊張感が得られる常套的で且つ必然的に面白い設定になるだけに、そのファンの想像範囲の広さに応えられていない本作は残念である。このへんのギャップのエピソードというのは実はコミックスにもあるのだが、劇場版ということでもう少し「悪役」の方にもこだわって欲しかったのが本音だ。
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