【映画】 『名探偵コナン 世紀末の魔術師』
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折角舞台を大阪に移して服部平次を登場させているが、コナンと服部のコンビは序盤のわずかのみで、すぐに服部がリタイアしてしまう。しかし、中盤以降はコナンに対してキッドが変装した白鳥刑事が的確に補佐をするという異種コンビが中心となって犯人を追い詰めていく一風変わった過程が楽しめる。服部のリタイアや少年探偵団の無茶な登場のさせ方など、強引ではありながらも、ひとまず中心的なキャラクターを総出演させることでコナンファンに向けてのアピールがなされている。
もっとも、各キャラクターの特徴を良く掴んでそれぞれ発言と活躍の場を適度に与えているので、あざとく感じない程度に巧い出来にはなっており、甘辞と見做されるのを免れている。事件のスケールもなかなかで、恒例のアクション・ミステリーの他にアドベンチャー的な魅力が含まれ、作品としての楽しみ方が盛り沢山である。
しかし、「世紀末の魔術師」といったタイトルからコナンファンが漠然と連想するのはマジックの達人である怪盗キッドに他ならない。本作はその期待を裏切らず、作風として重要なキーとなっているのが怪盗キッドであり、キッドのシャレた行動スタイルであり、ある意味でエレガントなものとなっている。キッド的な雰囲気をどう捉えるかで本作への評価が大きく変わりそうだ。自分としてはキッドは受け入れられるが、もっと服部平次を前面に出して、泥臭さで作風を中和してもらいたかった……。
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