【映画】 『名探偵コナン 銀翼の奇術師』
![]() | 名探偵コナン「銀翼の奇術師」 (2004/12/15) 高山みなみ、山崎和佳奈 他 商品詳細を見る |
舞台女優・牧樹里の元に、怪盗キッドから予告状が送り付けられた。彼女は狙われた宝石「スター・サファイア」をキッドから守るよう小五郎に依頼。予告状の暗号から、小五郎は彼女が主演している劇「ジョゼフィーヌ」公演中の舞台上でキッドが宝石を奪うと推理。当日、劇場でコナンはキッドを見つけ、追跡するも取り逃がす。劇場版名探偵コナン第8作。世紀末の魔術師の時と同様にコナンファンならタイトルから何となく怪盗キッドを連想させることと思うが、まさに本作では世紀末の魔術師以来のキッドが主軸として活躍している劇場用作品。
その翌日、宝石を死守したお礼として函館の牧の別荘に招待されたコナン達。しかし函館へ向かう機中で殺人事件が発生。さらに機長・副操縦士も意識不明の重体に…。
(Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/名探偵コナン_銀翼の奇術師)
基本的には世紀末の魔術師のプロットと大して変わりは無い。コナンとキッドが互いに知恵比べをしながら追いかけっこをしつつ、別の事件が起こるとそれを本丸にコナンと(変装した)キッドがコンビとなって協力して解決していくという構造だ。怪盗・殺人・航空機トラブルと、二層三層に積み上げられた内容は次から次へと起こるアクシデントも手伝って息をもつかせぬ展開となっている。
前半のコナンと怪盗キッドとの追いかけっこについてはキッドが工藤新一に変装してコナンの前で堂々と紛れ込むことによりお互いの駆け引きとそれが織り成すエピソードがユニークで愉快なものであったし、中盤の航空機内の殺人事件については如何にもコナンというレギュラー放送レベルの内容を劇場版だからということに囚われずにコンパクトにまとめあげている。眠りの小五郎ではなく、蘭の母親・妃英理が眠って解決というのはご愛嬌。
しかし、終盤の航空機関連のトラブル・墜落の危機については、いまいち。話の流れの中ではコナン的にまずまず自然であるし、実写映画であればかなり緊迫したスリリングな内容だったと思うが、残念ながらこれはアニメであって、宮崎駿や押井守のような卓越したビジュアルセンスと際立った演出があるわけでもないので如何せん迫力に欠けており、正直云って、退屈な出来であった。無理やりに蘭を航空機の操縦に絡めて新一と蘭の関係性(ロマンス)をアピールしようとする向きが更に迫力を殺いでいる。
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