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【映画】 『CUBE』

CUBECUBE
(1999/03/17)
モーリス・ディーン・ウィント

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目が覚めると謎の立方体(CUBE)にいた。誰が何の目的で閉じ込めたかも分からないまま、数人の男女が死のトラップが張り巡らされた謎の立方体(CUBE)からの脱出を試みる。

(Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/キューブ_(映画)
 1997年のカナダ映画『CUBE』を観た。ある日突然目が覚めると見知らぬ立方体の小部屋(CUBE)に集められていた男女数名。全てが謎のまま、ただ生きるという目的のために死のトラップが張り巡らされたCUBEからの脱出を目指すというホラー。

 完璧な人工的立方体空間の連続と科学技術の粋である過激な死のトラップ。表面的には身近に迫った死への恐怖を煽りつつも、根底では生(現実)の絶望による厭世、死への甘美を狂気的に掻き立て、人間を極限状態に追い込むことで、CUBEが壮大な宗教施設にも負けない危険で神秘的な雰囲気を醸す。

 無機質な空間で機械に処理されるゲームという不条理な世界観もさることながら、追い詰められた精神状態において人間関係・チームワークが徐々に乱れ、本音がぶつかり合った時に恐ろしいことになるなど現代社会そのもののあり方への問いかけが含まれている。

 先端科学的なトラップは死へと誘う恐怖であるものの、結局、一部の例外を除いて主要なキャラクター達は同じ目的を共有していたはずの仲間という人間の手によって死がもたらされる皮肉的な筋書きはシステムの完成度を逆手にとることで人間そのものに対する恐怖を強烈にアピールすることに成功している。本作が若者を中心にカルト的な支持を集めているというのも頷ける。
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