【映画】 『ヅラ刑事』
![]() | ヅラ刑事 (2007/02/21) モト冬樹、イジリー岡田 他 商品詳細を見る |
カツラをブーメランのように投げ飛ばす必殺技“モト・ヅラッガー”を持つ刑事・源田初男は、新たに花曲署に着任した。“デカチン”“チビ”“デブ”“イケメン”ら個性の強い面々に迎えられた彼は“ヅラ”刑事として活躍、キャバクラでの拳銃発砲事件も見事に解決してみせ、同僚からも一目置かれる存在となる。その頃、原子力発電所の核燃料が盗まれる事件が発生。花曲署の面々はこの捜査へと向かうが…。モト冬樹主演の刑事映画『ヅラ刑事』を観た。監督は河崎実。河崎実といえば、『かにゴールキーパー』や『コアラ課長』の人。本作がそれらとほぼ同じ年に公開されたことを考えれば、クオリティについては容易に想像できるだろう。大体その通りの出来である。
いわく「構想10年以上」の末に映画化された今作は、河崎実監督初となる“人間が主演”の映画。しかし主役が人間になったところで、河崎作品のテイストが失われるわけではもちろんない。カツラを投げて敵を倒す“ヅラ刑事”や、巨根を武器にする“デカチン”など、アクの強い刑事たちが繰り広げるドタバタは次々と爆笑を誘ってくれる。しかも単に爆笑できるだけではなく、カツラゆえの悲哀なども微妙に織り交ぜてあるあたりが心憎い。確かにカツラは負のイメージの強い。しかしこの作品カツラをネタにしつつも「負のイメージも笑い飛ばしてしまおう!」という心意気が感じられる。そう、『ヅラ刑事』はカツラの人におくられた応援歌なのだ。
(goo映画 http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD9413/story.html)
B級コメディ映画ではあるのだが、ストーリーとしてはヅラ刑事やデカチン刑事、チビ、デブ、イケメンなどのネーミングに象徴されるように昭和の刑事ドラマにインスパイアされたアクション込みの演歌調人情刑事ドラマ路線となっている。
ヅラが齎す哀愁・切なさを醸しつつも、モト冬樹やイジリー岡田というコメディアンを主役級に配役することを活かしたエネルギー溢れるギャグで作品の雰囲気を暗さ・湿っぽさだけに支配させていない。ヅラをウルトラマンセブンの必殺技・アイスラッガーに見立てた武器にして敵をバッタバッタと倒すなど、無茶苦茶なネタでとにかく前向きにヅラを捉えようともがいている。
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