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【映画】 『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE2 UFO襲来!トルネード大作戦』

こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 2~UFO襲来! トルネード大作戦!!こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 2~UFO襲来! トルネード大作戦!!
(2004/07/14)
ラサール石井、森尾由美 他

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ある日、亀有の河川敷でUFOの目撃情報が相次いだ。両津は早速、本田と共にUFOグッズを売って儲けようとするが、実は両津自身が首謀したヤラセだったことが発覚。例によって大原部長の大目玉を喰らうのだった。

数日後、公園前派出所のメンバーは持ち回りの研修旅行でハワイに行くことに。先日の騒ぎもあって一人置いてきぼりとなった両津だが、荷物に紛れてこっそり飛行機に同乗。キャビンアテンダントに成りすまして部長の土産を機内で売り飛ばし、さらにハワイでも地元警察に追い回される。だがそんな両津の元に少女の駆るセスナが飛来、両津を救い上げて行った。

実は両津には、小学生の頃ハワイに転校していった親友・竜平がいた。今回無理やりついて来たのも、その竜平に会うためだったのだ。だが彼が住んでいるはずの町・ヒロで両津は、竜平が既に亡くなっていること、自分を助けてくれた少女・ミーナが彼の一人娘であることを聞かされる。

その夜両津は、ミーナがステージで歌う豪華客船のパーティーに参加した。だがそこで、謎の男がミーナをじっと見ている。その顔に竜平の面影を見た両津は彼に声をかけるが、その時、謎のテロリスト集団が突如船を襲撃してきた。彼らに連れ去られるようにヘリに乗り込んだ男は、両津に「飛竜丸が暴れだすぞ!」という言葉を残していく。男はやはり竜平だった。飛竜丸とは、彼が小学生の時に自作したラジコンのUFOだ。それが暴れだすとは・・・?

ある朝、隅田川から巨大なUFOが出現。下部に竜巻を発生させ、浅草の町を破壊し尽くしていった。

事件を知った派出所のメンバーは急遽、中川の自家用ジャンボジェットで帰路についた。両津もミーナと共に、零戦を駆って日本へ向かう。果たして竜平に何があったのか。そして両津は彼を救い、東京を守ることが出来るのだろうか?

(Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/こちら葛飾区亀有公園前派出所_THE_MOVIE2_UFO襲来!_トルネード大作戦!!
 劇場版こち亀第2作。前作は1999年公開だったが、本作が公開されたのは2003年。興行成績が振るわなかったこともあろうが、少し期間が空いている。テレビアニメ放送終了がちょうどこの頃ということを考慮すると、有終の美を飾る意味でとりあえず製作されたという事もあるのかもしれない。そんな解釈が成り立つ申し訳程度のクオリティーになってしまっている。

 基本的なノリは前作と同じで、両津とゲスト美人キャラクターを軸にしたハチャメチャアクションとほんのりエピソード。しかし、前作が下町情趣や真犯人の正体とその背景といった機微が一体となって独特の雰囲気を持つサスペンスとして盛り上がっていたのに対して、本作では見た目がゴツイだけで中身は間抜けなキャラの頭の悪い理由による東京襲撃という大味なアクションになった。ただ、敵役の設定については、本作のほうが秋本治の原作漫画チックともいえる。

 ハワイという舞台を活かしての日本と米国の密接さ・親近感のアピール、英霊という表現と零戦を活躍させることによる英霊への尊敬の念、ハワイから東京に犯罪組織がやってくるがテロとの戦いに屈しないというメッセージと共に日本と東京を守るために奮闘するという現実の日米同盟の重要さを示唆したようなプロットなど、作品の基本的なプロットから細かいところまで如何にもフジ産経らしいのはご愛嬌。そこらへんについては、むしろ、実写でやって欲しいところをアニメでやってしまったな、これが日本なのかな、という思いがある。
 
 コメディとしては、両津を置いてハワイに旅立つ派出所のメンバーと置いていかれまいとする両津のやりとりが大変面白い。両津を悪どい役にして派出所メンバーと対立させることで派出所メンバーのそれぞれの魅力をうまく引き出せている。序盤だけは大変に面白かった。それだけに中盤以降の一本調子な犯人役との追いかけっこが残念。

 ハリウッドアクションを日本の誇るアニメーションでやってみましたというところなのだろうが、映像的な迫力に欠ける上に、肝心な場面で前作と同様に両津勘吉一人しか活躍できていない。家族愛や友情愛がテーマの一つになっているのだから、両津以外のキャラクターをそのテーマに乗せてアクションシーンの重要な場面・危機的な場面でメタファー的に躍動させてあげて欲しかった。そういうシーンが全くなく、両津一人でバタバタしているだけ。両津がセガールやスタローンやシュワちゃんで映像が実写レベルの迫力ならまた違ったのだろうけど……(両津には両津の味があるけど)。

 前作よろしく本編最後にとりあえず出てきた大勢のこち亀キャラクターを見て、これをもっと活かしてくれ〜、とはやはり思ってしまった。惜しいんだよな〜。
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