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【映画】 『ホーム・アローン3』

ホーム・アローン3ホーム・アローン3
(2007/11/22)
アレックス・D・リンツ

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ある日の寒い冬のシカゴ、科学大好きの8才の少年アレックスは、水疱瘡にかかって家で一人で留守番する事に。そんな時に近所の家に泥棒が入り込んだのを目撃するが、大人は誰も信じようとしない。

泥棒達が狙っていたのは、アレックスが近所のおばさんから貰ったラジコンカーの中に入っていたマイクロチップだった。そこには国際的トップシークレットの情報が秘められており、泥棒達は盗んだ後に玩具の中に隠してカムフラージュしていたが、手違いでアレックスの元に渡ってしまっていたのだ。泥棒4人組はアレックスが件のラジコンカーを持っていると突き止め、チップを取り戻しにやってくる。

一人で留守番していたアレックスは、チップと大好きな家族と家、そして世界を守るため、知恵と頭脳を使って、ペットのラット(ドブネズミ)・ドリスと兄のオウムと共に泥棒4人組との戦いに挑む。

(Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/ホーム・アローン3
 ホーム・アローン3を観た。主演はアレックス・D・リンツであり、登場人物については前作で一旦の区切りをつけて新しいスタートを切っている。ホーム・アローンといえば、マコーレー・カルキンの出演していた前作までの認知度が抜群に高いが、本作のクオリティもなかなかのものだったので埋もれさせておくには惜しいなと感じた。

 基本的なプロットはシリーズお馴染みのもので、「家」を守るために子どもが仕掛けた様々な罠にまんまと引っかかる悪い大人達のマスケな姿を見て笑うというコメディ。国際的なテロ組織とかアメリカ空軍とか設定要素にスケールの大きなものが出てくるけど、やってることは前作までと変わらないし、前作までと同様に肝となっているトラップとそれを活かしたアクションの質が高いので前作までのファンなら安心して楽しむことが出来る。

 単に抱腹絶倒だけではなく、思うところもある。トラップの残酷さと子どもの無邪気さとのコントラストなどだが、そのあたりは前作までの感想に書いたところとほぼ一緒である。本作で新鮮に映ったのは、子どもを一人にしてはいけないというルールの中で、仕事を持ちながらも子どものことを必死に思う健気な母親とそれを思いやる子どもが作り出した隙の空間としての「ホーム・アローン」が悪役との戦いの場となっているところだ。前作までの、大家族の中で一人の子どもに対する注意と愛情が欠けていたことから「ホーム・アローン」になり、最後にはこれからはちゃんと愛してあげるからねでハッピーエンドだったのとは非常に対照的といえる。本作では、とりあえず最後に父親を唐突に登場させることで落としどころにしているが、そのあたりの釈然としないメッセージと、そうせざるを得ない現実感のある「隙」とそれに対する恐怖は是非とも家族で観て感じ取って欲しい部分といえる。そういう複雑さを含んだ笑いだからこその本作シリーズの質の高さなのだろう。
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