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【映画】 『弟が犬になっちゃった!』

弟が犬になっちゃった!弟が犬になっちゃった!
(2006/04/21)
マリア・エーリヒ

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犬を飼いたい… そんな願い事をしたら弟が犬に変身して!? 10歳の少女を主人公に、「家族の絆」という普遍的なテーマを描くファンタジックなドイツ製ファミリードラマ。物語をより一層盛り上げる色鮮やかな色彩が見るものの心を温かくさせてくれます。また、テリア犬の可愛い演技からも目が離せません。05年シカゴ国際子供映画祭ではグランプリ受賞。

両親が旅行に出かけることになった10歳の少女マリエッタ。ずっと犬を飼いたいと思っていたが、弟のトビアスが犬アレルギーなので飼えないでいたのだ。だが、誕生日にもらった願いが叶うという魔法の石をこすると、なんと弟が犬(トビー)に変身してしまった! さらに、子供も犬も嫌いなおばあちゃんがマリエッタたちの面倒を見に家を訪れて…。
 2004年のドイツ映画『弟が犬になっちゃった!』を観た。10歳の女の子の主人公は犬を飼いたいが、弟が犬アレルギーなので犬を飼う許可が貰えない。ある日、誕生日のプレゼントにと交流のあるアフリカの男の子から魔法の石をもらう。その魔法の石に願いをこめて呪文を唱えると、弟が犬になってしまう。なんだか設定だけなぞるとぶっ飛んでて面白そうなコメディのような期待感が湧いてくるが、実際の中身は家族愛をテーマにした大人しめテイストの真面目なファミリードラマ。

 弟を元に戻すためには主人公の願望の優先順位として犬よりも弟に愛情を傾けねばならないというルールの下で悩みながら自己言及していく。その過程で、あまりうまくいってない両親の関係の修復や子ども嫌いの祖母の心の傷の癒しなど、家族の絆の修復に関連するエピソードに度々振られるのだが、どれもメインテーマに沿って無理やり付け加えられたようなちぐはぐなエピソードで、作品を冗長に感じさせるメリハリの無さ。

 時折覗くドイツ風俗は興味深かったが、全体としてはいまひとつな感想を抱いた。ただ、この手のファミリー向け・子ども向けの健全映画のジャンルは壮絶なハズレだらけなので、本作程度に品性を崩さず、温かみを維持したまま話がまとめられているというのだけでも貴重なのかもしれない。ちょっと(設定を)捻った道徳の教科書という感じだけれども。

 しかし、家族の代替物としてのペットというか、ペットとの付き合いの方が恋愛や家族よりも大事という人が今は結構いるみたいだし、そういう大人の視線で見てみるとなかなか皮肉が効いているというかグサリと来るものがあるのかもしれない。色々なモノに置き換えられる設定だけど。
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