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【映画】 『ALWAYS 続・三丁目の夕日』

ALWAYS 続・三丁目の夕日[DVD通常版]ALWAYS 続・三丁目の夕日[DVD通常版]
(2008/05/21)
吉岡秀隆堤真一

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昭和34年春。東京オリンピックの開催が決定し、日本は高度経済成長時代に足を踏み入れようとしていた。取引先も増え、軌道に乗ってきた鈴木オートに家族が増えた。事業に失敗した親戚の娘、美加を預かることにしたのだ。しかし、お嬢様育ちの美加と一平は喧嘩ばかり。一方、一度淳之介を諦めた川渕だが、再び茶川の所にやってくるようになっていた。淳之介を渡したくない茶川は、再び芥川賞に挑戦しようと決意する…。

(goo映画 http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD11508/story.html
 2007年、あの大ヒット映画『ALWAYS 三丁目の夕日』が帰ってきた。というわけで、日本テレビで放送されていたのを観た。昭和30年代の情緒溢れる下町風景、高度成長を謳歌する東京にあった希望、近代化により身近に利便を手にいれていく過程にあってまだ存在していた密な人間関係・共同体という世界観をノスタルジックに演出して作り上げられたドラマはやや作為的すぎるかなあという点で前作は鼻白むところがあったのだけれども、本作は時代性・背景だけをひたすら前面に押し出すような風ではなく、お話そのもの・キャラクターを中心に据えられていたので幾分かの好感は持てた。

 鈴木オートがお嬢様育ちの子を預かるところから始まる近代的な生活に慣れ親しみ過ぎた人間の我侭とその矯正というのは現代っ子(人間)と彼らに対する教育方法の比喩表現なのだろうけど、稲田朋美の徴農みたいなところがあるなと思った。が、そういうところも含めてプロットが中心となった作品として仕上げられていて、かなり洗練されている。

 一方で、吉岡秀隆が芥川賞をとって子どもや女との幸せ全てを得ろうとしていたりするところなんかは前作と同じような型。同じ型にあって、最後にはお金では買えない大事なものがあるというメッセージをハッピーエンドに結びつけるという点で前作のような虚しさの漂う終わり方ではないところで違いを出している。納得できるかどうかはともかく。

 キャラクターはお馴染みの存在がほとんどという点で前作のような紹介的なエピソードがなくスムーズに個性が発揮されているのは良かったのだが、ただ、一点、堤真一だけは気に入らない。おっかなくてパワフルな親父というところでちょっと弱くなっている。前作においてほとんどが初対面の関係の初々しい中にあって堤真一の親父の頑固さと強さが輝いていたのに、本作では他の人間との関係が円満になったことで親父っぷりがトーンダウンしている。むしろ、ある程度仲が良くなってからが無神経な親父の本領発揮というところだと思うのだが、そうではない聞き分けの良いスマートな親父に変貌を遂げてしまっている。親父の威厳をなくすにはまだ早いと思うが。
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