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【アニメ】 『タッチ CROSS ROAD 風のゆくえ』

TVスペシャル タッチ ~Miss Lonely Yesterday あれから、君は…~ ~CROSS ROAD 風のゆくえ~ TVスペシャル タッチ ~Miss Lonely Yesterday あれから、君は…~ ~CROSS ROAD 風のゆくえ~
あだち充、 他 (2006/03/24)
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 『タッチ Miss Lonely Yesterday あれから、君は…』の続編として放送されたタッチのテレビスペシャル用第2作。前作が98年12月放送で、本作が2001年2月放送となっている。

 本作は前作で既に布石が打たれていた達也のアメリカ野球(メジャー)への挑戦を描いてある。シビアなマイナーリーグの状況を、野球が好きという情熱だけでやっている貧乏オーナーだったり、かつての女房役松平孝太郎を似せた新しい女房役だったり、パンチに似せたピンチという犬が出てきたりとコミカルな部分であり、その一方で貧しい地域からアメリカンドリームを夢見てきた男がいて達也の甘い考えを糾したりとシリアスな部分であり、シリアスな部分とコミカルな部分がうまく使い分けられて描写されている。

 気になったのは浅倉南が新体操を辞めてカメラマンになっていたことが、H2でスポーツ記者を目指していた雨宮ひかりとかぶったことと、達也の背番号16と最後にフォークを投げるところが野茂を意識しすぎているように感じてしまったことだ。アメリカの舞台が悪いわけではないが、制作者の意識として、当時のメジャー志向の風潮と安易に妥協してしまっているように感じられる。

 また、作中で展開されるテレビスペシャル用キャラクターのアリスの恋心は必要なかったのではないだろうか。達也がほぼ野球一筋で脇道に逸れないということの証左として使われたのかもしれないが、それにしてもアリスの舞い上がった片思いがあまりに冗長に展開されすぎてやしなかっただろうか。

 ただ、前作はさほど好きではなかった僕だが、本作は割と好みである。それは前作が達也のモラトリアムであったのに対し、本作は達也が前向きに行動しているので作品全体が明るく躍動感に溢れている。オールキャスト総登場で原作の延長としてお祭り的な意味合いが強かった前作とは違い、本作は原作から切り離された独立した作品として成り立っているのも好みだ。

 是非とも続編を作って欲しいと願う。その際は、浅倉南にはかねてから自身が言っていた女の子の「普通の夢」である「お嫁さん」を叶えてほしい。
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