【映画】 『うめく排水管』
![]() | うめく排水管 栗原瞳 (2004/11/17) ポニーキャニオン この商品の詳細を見る |
らしいのだが、個人的には今ひとつの出来であった。ブログで感想を検索してみると原作の同名漫画は評判が良いらしいが、映像化した本作はやはり今ひとつであるらしい。
物語は、潔癖症の母と二人の美しい娘の家族が排水管のつまりとともに恐怖の現象に巻き込まれていくというもの。二人の娘のうち一人の娘は、滑井という醜い男に付き纏われている。娘の妹は、滑井のやっていることが危険なストーカーであるとして友人の男達に滑井へ暴行を依頼する。暴行された滑井は排水管に潜り込む。やがて娘の家の排水管がつまりだすようになり、排水管のつまりを解決しようとする者は次々に排水管に引きずり込まれてしまうという現象が起きる。
排水管の中の詰まりの原因になっている存在が滑井であることを察知した娘は、排水管の中の滑井に声をかける。そして、滑井と娘の関係は、滑井の一方的な片想いではなく、娘の方も滑井に好意をもっていたことが明らかになる。滑井は自分が醜いせいで娘と釣り合わないと思い込み、娘に付き纏い距離を置いたところからずっと見つめるしかなかったのだ!(それがストーカーなんだが) ああ、なんて悲しい恋の物語なのであろう(アホか)! とツッコミありの微妙な感情を湧き上がらせつつも、ああ、醜い男を怒らせると怖いからせめて優しい言葉をかけてあげるべきだな、と理解した、まさにその時、もう映画の幕が閉じようとしていたその時であった、哀れ、娘は滑井に排水管の中に引きずり込まれてしまい、映画の幕は悲しく閉じるのであった。
教訓。一途なだけが取り柄の醜い男に惚れられたら人生を諦めましょう。
と、書くと、まるでこの映画が楽しそうな感じがしてくる。確かにラストはそこそこよかった(これってかなり大切かもしれない)が、そこに至るまでの展開の退屈さと役者の演技の大根ぶりとホラーとして恐怖が弱すぎる演出が致命的であった。潔癖症の母を筆頭に主要人物の繊細さ、線の細さ、感覚の鋭さというのは、映画の雰囲気として巧みに取り込んでいるのだが、肝心の恐怖の刃が随分もっさりしているのだ。恐怖の刃がもう少し鋭く、視聴者に斬りかかってきてくれれば……。
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