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【映画】 『頭文字D THE MOVIE』

頭文字[イニシャル]D THE MOVIE スタンダード・エディション 頭文字[イニシャル]D THE MOVIE スタンダード・エディション
ジェイ・チョウ (2006/02/15)
エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
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 頭文字Dは原作を少し読んだし、前にフジテレビあたりで深夜に放映されていたアニメバージョンも少し観た。どちらも少ししか触れていないし、車が好きでもない、レース物のストーリーも好きではない僕だが、頭文字Dはなんとなく好きだった。特に映像化されたアニメが好きだった。迫力のあるレースシーンの映像とノリノリのユーロビートの音楽と駆け引きに溢れるシナリオに引き込まれるのである。

 その頭文字Dの実写映画版だというので観てみた。制作が香港と台湾のスタッフによるものだったのは驚いたが(そういえばこれが制作・公開されたときにはそんなことが騒がれていたような気もするが)、舞台の設定が原作に忠実に日本ということになっていたのにも驚いた。日本人が中国に行って日本のスタッフだけで三国志の映像作っちゃうようなもんだろうか。こういうのって他国の人間が他国のネイティブになりきろうってどう頑張っても無理だと思う。絶対にボロが出る。

 登場人物の設定は原作と少し違うところがあったが、大筋では納得できる。役者も日本人と大きくかけ離れているわけではなく、アジア系なので一応無理なく受け入れられる。ただ、キャラクターの顔立ちやしぐさ、ファッション、演出具合がどうしてもアジアンテイストを醸しだしていて、日本人の感覚と微妙にズレているところが目に付きだし、同じ日本を舞台にしているとは思えない違和感をおぼえるのだ。

 肝心のレースシーンは観ていてなかなか楽しかった。実写の藤原とうふ店のハチロクが走っているシーンは格好よくて迫力もあった。ただし、レースの駆け引きが映画には描き出されていない。BGMも弱い。せめて映画内のギャラリーのノリノリ具合と一体になれるようにもっとはじけた音楽が流れてくれれば、と思った。

 全体的にはそこそこ楽しめた。Amazonレビューでは原作への思い入れが強いほど許せないという評価になっているそうなので、僕自身が原作自体にそれほど深くのめりこんでいないところが楽しめたコツなのかもしれない。

 余談だが、他国の人間が援助交際をする女子高生(茂木なつき)を演じているのを観ていたら妙に気分が重くなった。
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