【本】 『サラダ記念日』 (俵万智)
![]() | サラダ記念日 俵 万智 (1989/10) 河出書房新社 この商品の詳細を見る |
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日ビートたけしの著書『やっぱり私は嫌われる』の中で「あんな歌詠んでどうしようというんだ」と書かれた俵万智のサラダ記念日。この味がいいねの歌は僕が中学生の頃に国語の教科書に載っていた。確かにくだらない歌だと思う。吉本ばななと同じで、別にそれが売れたとかっていうことについてはどうでもよいのだけど、何故教科書に載るのかというのがよくわからなかった。一体この歌から何を学べばよいのかがわからなかったし、今でもわからない。
昔の和歌なんかはそれでも枕詞や掛詞なんかの技法があって、読み込むのに手間がかかって奥深さを感じさせたし、達成感もあったのだけど、ただ、基本的には恋なんかを歌っている歌が多いわけで(少なくとも僕が高校や予備校で読み込まされた歌はそういうのが多かった)、貴族同士が歌をやりあってあなたが好きですとか切ないですとかの心情を伝えあっていたわけなので、俵万智の歌だけを指してその方向性にそんな歌詠んでどうすんだというのはちょっと厳しすぎるのかもしれない。
まあ、俵万智がこういう歌を詠んでくれたおかげで、あんなに小難しい和歌(というよりも俵万智のは短歌らしいが)も実は秋元康の作詞なんかとどっこいのレベルだったんじゃない、と気づかせたという意味では意義深いのかもしれない。
※追記 恋だけではないというご指摘を頂きました。ごもっともです。ただ、まあ、あの頃というか、中学・高校で詠んだ歌にはそういうものが多かった気がします。なんというか、あれですね、僕もなんだかんだでラブコメ体質だったのかもしれませんね。
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