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【映画】 『NANA』

NANA -ナナ- スタンダード・エディション NANA -ナナ- スタンダード・エディション
中島美嘉 (2006/03/03)
東宝
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 10代の女性の間でカリスマ的人気を誇るコミック『NANA』の実写映画化。僕はコミックの方を読んでいないのだが、保守層に位置するであろう若い方々のブログでその悪名、股と頭の緩い女によるドラッグやセックスなんでもありの破廉恥コミックと聞いていた。ただ、実際に映画を観たらイメージしていたほど退廃的な作品でもなく、割と真面目に恋愛をしていた。原作が漫画、それも大人気コミックスとなれば特に映画化された場合に、原作とのギャップがファンには感じられるのであろうし、また制作者側も何らかの気を遣って本作に挑んだのかもしれない。繰り返すが、僕は原作のコミックスを読んでいないので詳細はよくわからないが、どこかで原作の魅力をスポイルされてしまっているんだろうなとは感じた。あまりにも平凡で薄っぺらいからだ。ただ、歌に恋にと希望を見出し、更にちょっと舌足らずで頭が弱くて、そのくせ情に厚くて、というのは現代の女性に等身大であり、強い感情移入をさせるのだろう。

 ところで本作は歌が一つのキーになっているが、僕はあの歌の、ライブだが、そこで大勢の人が立ち上がって体を揺らしたり飛び跳ねたりしてはしゃぐという感覚がよくわからない。あまりポップミュージックに親しみがなく、クラシックの方が好みということも関係しているのかもしれないが、もしもアーティスト側と同じ感覚を体感できてしまうイージーさがまさにポップミュージックのポップたる所以なのだとしたら、僕はじーっと座って鑑賞するクラシック的なものへの嗜好が合う人の方が好きである。
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