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【映画】 『完全なる飼育 秘密の地下室』

完全なる飼育 ~秘密の地下室~ 完全なる飼育 ~秘密の地下室~
山本太郎 (2003/10/24)
ハピネット・ピクチャーズ
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 完全なる飼育シリーズ第4弾。例によって女が拉致・監禁され、犯人の男に惚れてしまう展開である。ただ、本作は、前作までの三作(完全なる飼育 愛の40日 香港情夜)が飼育され心を虜にされてしまう女を中心に据えていたのに対して、本作では男の側の背景的なことや心理の変化を中心に据えて描かれている。

 大雑把に、男が学生の頃からいじめにあっていたこと、男をいじめていた存在が男が教師になって地元に戻った後にも脅迫をしていた設定になっており、男は自分をいじめ・脅迫していた存在に女子生徒にまで手を出され、女子生徒の自殺を目にすることで心と記憶と言葉を閉じてしまう。

 作品序盤から中盤まではそれまでの作品シリーズと同じく拉致された女が脱出を試みるが失敗し、監禁されていくうちに心を男に移すまでが描かれている。従来のシリーズではここからHシーンの連続になっていくのだが、本作ではそこがHシーンの連続になっていない。女が男の精神的外傷を癒すために策を講じているのである。とはいえ、最終的にはセックスになるのだが、サービスシーンとして容易に切り取ることの出来るようなものではなく、ストーリーの延長してのセックスシーンになっている。

 ストーリー性とドラマ性の高さならシリーズ随一の出来であろう。陰気さがあり冴えないが、どこか魅力を秘める男の役の山本太郎の役はぴったりであった。女役のしらたひさこは最初付き合っていた男に暴力を振るわれていてボロボロの容姿になっていたこともあり、やや老け気味かと思ったが、身奇麗になった姿を見てその考えはすぐに払拭された。美形ボーイッシュな顔つきとアグレッシブなキャラクターがぴったりでこれまた魅力的だった(ただ18歳の役はちょっと無理があったような気も……)。

 秘密の地下室というタイトルが従来のシリーズのようなエロエロの展開を想起させてしまうが、エロ度は従来と比してかなり低い。エロ目当てだとがっかりしてしまう出来であるかもしれない。
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