【本】 『ポケット版四字熟語ハンドブック』 (甲斐秋芳 編)
![]() | すぐに役立つ四字熟語ハンドブック―使いたい四字熟語がピタリと決まる 甲斐 秋芳 (1997/10) 日東書院 この商品の詳細を見る |
西施捧心
せいしほうしん
「捧心」はもともと胸を抱いて悲しむ様子のことだが、今では結果など気にもせず、何でも人の真似をして失笑を買うことのたとえとしていう。
春秋時代、越王勾践は西施という美女を呉王夫差に献じた。この世のものと思えぬほどの西施の美しさは夫差の心を乱し、後に国を滅ぼしてしまうほどだった。
あるとき、西施は肺を患い、故郷に帰った。痛む胸を両手で押さえて肩をひそめる西施を見て、その美しさに人々は感動し、評判になった。
それを知った醜女が自分も西施にあやかろうと、胸に手を抱き、眉をしかめて里を歩いた。人々はその姿を見て、ある者は妻子をつれて逃げ出し、ある者は家に入って門を閉ざした。
月下氷人やはり四字熟語、特に故事成語については言葉の意味だけではなく由来(故事)を少しでも説明してくれる本がありがたいし、読んでいて楽しい。ポケット版というだけあって、きちんとポケットに入るサイズで文庫よりも持ち運びが楽で手軽に読める。
げっかひょうじん
結婚の媒酌人、仲人のころ。どちらも仲人の意味である「月下老」と「氷上人」を合わせて「月下氷人」となった。
中国の唐に韋固という青年がいた。彼が諸国を旅していると宋城」という所で不思議な老人に出会った。
老人は大きな袋にもたれ、月光の下で本を読んでいた。韋固が袋の中味は何かと聞けば、老人は「赤い縄。これで男女をつなぐと夫婦の絆ができるのだ」と答えた。
そこで青年は自分の未来の花嫁はどこにいるのかと聞いた。老人は教えてくれた。「この町で野菜を売っている陳という婆さんが抱いている赤ん坊だ」
それから十四年後、韋固は役人となり、太守(群の長官)の娘と結婚した。
「やはりあの時の老人の話はウソだった」と思い忘れようとした彼だが、念のため妻の身の上を聞いて、驚いた。なんと、老人の予言どおり、あの町のあの赤ん坊が、太守の養女となっていたのだった。
またこういう話もある。晋に索紞という占いの名人がいたが、そこへ令狐索という人がやってきて言った。
「自分は氷の上に立っていて、氷の下にいる人と話をする夢を見た。占ってください」
占いの名人は「氷の上は陽、下は陰、つまり君は結婚の仲立ちをするということだ。時は氷の溶けるころ」と答えた。
果たしてその予言どおり、春になって氷が溶けるころ、この人は息子の結婚の仲人となったという。
この二つの話、つまり「月下老」と「氷上人」を合わせて、「月下氷人」というのである。
>>いくちゃんさん
漢字検定系のテキストだととても無機質で詰め込みという感じがするのですが、この本のように一つ一つ言葉の意味を丁寧に解説してくれると楽しみながら学べます。
漢字検定系のテキストだととても無機質で詰め込みという感じがするのですが、この本のように一つ一つ言葉の意味を丁寧に解説してくれると楽しみながら学べます。
- トラックバックURLはこちら
- http://kouichi0226.blog71.fc2.com/tb.php/531-ccfeb7f4
