【映画】 『完全なる飼育 女理髪師の恋』
![]() | 完全なる飼育 女理髪師の恋 北村一輝 (2004/02/27) 東宝 この商品の詳細を見る |
電車に揺られて冬の北海道の町を訪れた青年ケンジ(北村一輝)。彼は町で、人気のない売り家を見つけるとそこを人が住めるように改装していく。それが終わるとケンジは自堕落な夫・育夫(竹中直人)と生活をしている理髪店の女主人・治美(荻野目慶子)の元を訪れた。人気のない夜、ケンジは2年も前から想いを寄せていた治美を拉致し、改装した家に監禁してしまうのだった。突然のことに怯えていた治美もケンジの一途な想いを知り、次第に身も心も許すようになり…。完全なる飼育シリーズ第五作目。今回は北村一輝が年上の女理髪師で人妻役の荻野目慶子を拉致・監禁して飼育しちゃうぞ☆ ……はあ。
一応このシリーズのお約束として竹中直人が登場しているが、今回の竹中直人は荻野目慶子の旦那役であり、ネタバレをすると、実は北村一輝の兄だったということになっている。北村一輝はずっと荻野目慶子が好きだったのだけど、なかなか言い出せず、そうこうしているうちに兄である竹中直人にとられてしまうのである。竹中直人と荻野目慶子はどこかに引っ越してしまうのだが、北村一輝は彼らの住所を2年かけてとうとう突き止めたところから映画本編が始まる。映画序盤、竹中直人は毎日パチンコに入り浸るダメ夫になっていて、荻野目慶子はそんな夫のことを咎めもせず毎日理髪師として淡々と仕事をこなしているので、観ている側としては荻野目慶子に対する同情を抱くことになる。
そんな荻野目慶子を北村一輝が拉致・監禁する。ここまでは従来のシリーズ通りなのだが、荻野目慶子が北村一輝に嫌悪感を抱いたり、逃げ出そうとしたりする時間が非常に短く、あっという間にお互いが心を許しあい、セックス三昧になってしまう。今までのようにどのような過程を経てお互いの心と体が一緒になるのかに妙を見出すという作品ではなくなってしまっている。
しかし、かなり早く濡れ場シーンが訪れる割には従来に比べて演出がソフトになっている(※あくまでも演出がソフトなのであって劇中ではセックス三昧という設定である)。これまた年上女性との恋という割にはということでちょっと肩透かしをくらった感がある。
とはいえ、荻野慶子の濡れ場をそんなに観たいとも思わない。残念ながら今回は飼育される女性の色気の無さ、そして背景設定だけは凝っているが人物間描写はやたら粗い脚本と今までの完全なる飼育シリーズで一番面白くなかった。
- トラックバックURLはこちら
- http://kouichi0226.blog71.fc2.com/tb.php/563-480cbf20
