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【漫画】 『闇からの招待状』 (渡千枝)

闇からの招待状 闇からの招待状
渡 千枝 (1987/08)
講談社
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幼い日、自分を捨てていった憎い母。父を亡くした比呂子は、その母からの手紙を頼りに旅発った。それが、魔の空間への招待状と知るはずもなく……!? 「闇からの招待状」ほか2編、恐怖のミステリーゾーンへ誘う戦慄の怪奇シリーズ!!
■闇からの招待状
比呂子は自分が幼い頃に貧乏暮らしがいやで父と自分を捨てて出て行った母親を憎んでいた。しかし、ある日、父親が事故で死んでしまう。その機をはかったかのように届く母からの手紙。他に行くところがなかったことと母の住所が父が事故で死んだところと同じM市であったことから比呂子は母のもとを頼ることにする。そこで比呂子は母と母の再婚相手である藤原と義理の兄である優と出会う。しばらくして比呂子は、母が優と逢い引きをしているのを目撃して……そして惨劇は起こった。

■ささやかれた悪夢
結衣は兄や友人達と山へキャンプにむかっていたが、登山途中に天候が崩れ、洞窟で休む事になる。そこで封印された扉を発見するが、封印は既に破られていた。近くの古寺に移動した一行だったが、封印の扉に封印されていたのが「あまんじゃく伝説」の人食い鬼であることが判明する。やがて、結衣たちのもとに人食い鬼の影が忍び寄り、次々と犠牲者が出る……。飢饉の時の間引きと母親に捨てられる恐怖心……、人間は極限に直面したらなんでもやるということを表現した漫画。

■戦慄の夜のために
怪奇ミステリー研究会が募集した怖い体験談を話すために集まった3人がそれぞれ話す3つの体験談……。

 以上、3本の短編漫画が収録されている。いや〜、怖い、怖い。他人を憎しみの想念にとりつかせてしまわないように心がけたいものですな。3本ともに、人間関係の歪みから起こるホラーで恐怖が引き立てられていて面白かった。この渡千枝という漫画家、『手 -怪奇迷宮-』もそうだったが、短編漫画のなかに家族関係のコンプレックスをホラーと結合させて巧みに表現していて舌を巻いた。 
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