【本】 『頻出現代文重要語700』 (伊原勇一)
![]() | 頻出現代文重要語700 (700) (1991/06) 桐原書店 この商品の詳細を見る |
受験生諸君は英単語や古文単語はせっせと暗記するが、肝腎の(現在も日常生活で使用中の)現代文単語の暗記にはあまり努力を払わない。それは、「読めばなんとなく分かる」からだ。しかし、あえて質問しよう。「逆説」とはどういう意味か。「アイデンティティ」をどう訳すか。「間髪を容れず」はどう読み、どういう場合に用いるか。以上の問いにスラスラと正解が出てくるだろうか。答えに窮する人も多いはずである。だが、こんな基礎的な事柄が現代文読解には不可欠なのである。その単語の意味(あるいは読みや書き取りも)がストレートに問われる場合もあるが、多くは問題文の中で何気なく登場する。それらの何気なさを装っている言葉たちをいかに「異化」するか、つまり日常的にありふれた(と思われている)言葉の独自の意味を作品の流れの中でどのように正解を把握しうるか、それが現代文読解のキーポイントであろう。そのような意味で、現代文読解の基礎は単語力であるというのである。処分しようと本を整理していたら高校の頃に買った桐原書店の『頻出現代文重要語700』があったので懐かしくなってパラパラとページをめくって目を通してみた。確かあの頃は一回ぐらいしか目に通さなくて、中味も難解であんまり理解していなかったように思うが、今読むと、自分の語彙力があがったのか、割とスラスラ読めたのが嬉しかった。て、誉められたものでもないのだろうが。受験生の皆さん、頑張ってください。
言葉というものは常に使っていないと忘れてしまうものだ。使い方をまちがえて他人から指摘され、恥をかき、「この言葉はこういうふうに使うのか」と合点し、正しく使えるようになる。まちがえることを恐れてはいけない。一つの言葉を覚えることによって新しい一つの世界を垣間見ることになる。言葉を自在に駆使できる人間という存在は、なんと素晴らしい存在ではないか。
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