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【漫画】 『黒の組曲』 (松本洋子)

黒の組曲 黒の組曲
松本 洋子 (1983/06)
講談社
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最愛のジェスといったコンサート
それが二人のあいだに
不吉な影をおとすとも知らず
ケティは あやしいまでに魅惑的な
ピアノによいしれた……
恐怖のミステリアス★メロディー
■黒の組曲
ケティとジェスは音楽学校の生徒。ケティはジェスに片想いをしている。ある日、ケティとジェスはリカルド・ドナーのピアノリサイタルに行く。そこでリカルドの弾く悪魔を讃える曲「黒の組曲」を聞く。リサイタルの後、リカルドに花を渡すために控え室へ行った二人だったが、そこでジェスがリカルドに気に入られる。それからピアノを習うためにリカルドの家に通い出すジェスだったが、ジェスの母親が死んでしまうなど不吉な出来事が起こり始める。
暫くしてリカルドは癌で死ぬが、「儀式」によってリカルドの魂はジェスの体に乗り移っていた。ジェスが別人であることに気づいたケティは……。

■天使は闇にほほえむ
3話構成のオムニバス。
・第1話 ふたりのクルト
自分の生き霊を見たものはその呪いで近いうちに死ぬ……。クルトには病気の姉フリーダがいたが、親が姉のことばかり気にかけるのが気に入らなかった。ある日、おもちゃを隠されたクルトは物置部屋に忍び込む。そこでウィッグを発見したクルトはそれをかぶってみると、小間使いが部屋に入ってきたので、ウィッグをつけたまま走り去る。ウィッグをつけたクルトはフリーダと間違えられ、やがて、屋敷の中で、フリーダの生き霊だという話が広がり、フリーダは自分はもう長くないと取り乱す。いい気味になったクルトは姉さえいなければ自分の思い通りになるだろうと考え、それからウィッグをつけ姉の格好をして屋敷の人間を怖がらせる。そしてある日、とうとう生き霊に怯えたフリーダは窓に映った自分の姿を見て発作を起こして死ぬ。クルトは喜ぶが、それも束の間、自分そっくりの生き霊に出会ってしまう……。

・第2話 ビオレットの小さな願い
パーティーなどで母親はいつも忙しかった。寂しいビオレットはある日、外で遊んでいるときに綺麗なおばちゃんと知り合う。世話をしてくれるおばちゃんにビオレットはすっかりなつく。ある日、ビオレットはおばちゃんが本当のママンだったらいいのにとこぼす。おばちゃんは自分がビオレットの本当のママンになるために、今の母親を殺すように指示する。指示されたとおりに、母親を突き落として殺したビオレットは「ママン」がやってくるのを待つ。実はおばちゃんはビオレットの父親の経営する会社の社長秘書だった。ビオレットの父親と社長秘書(おばちゃん)は計画がうまくいったことに喜び、次にビオレットを殺すことを画策するが……。

・第3話 しあわせ色のリンジー
失恋をしたシャルロットは死んでしまおうと理科室から劇薬を持ち出す。部屋に遊びに来ていたリンジーにそれが見つかってしまったシャルロットだったが、それはしあわせになれるクスリだと誤魔化す。それから、失恋は自分が望むとおりの恋愛成就に変わってしまったシャルロットは本当に幸せになるが、シャルロットが感極まって泣いているところを見たリンジーはシャルロットに悲しいことがあったと思い、幸せになれるクスリをシャルロットのお茶に入れる……。

■ベルが鳴ったら…
アイリーナは中学生の女の子。母親が妊娠をし、今度生まれてくる子に何か買ってあげようとベビーシッターのアルバイトを始める。順調なベビーシッターのアルバイト、そしてアイリーナの恋だったが、アイリーナのもとに不思議な電話がかかってくる。それはアイリーナが幼い頃に死んだ姉からの電話で、アイリーナの心が恋や新しく生まれてくる子どもに独占されて寂しいと言う。やがて、アイリーナの周りの人間が次々と死へ向かいだし……。

 以上、3本(?)の短編漫画が収録されている。全てホラー的な漫画で、全て悲劇的な終わり方をしているのが特徴的であった。「なかよし」に掲載されていたようだが、なかよし……結構ヘビーだな……。
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