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【ゲーム】 『下級生』

下級生 Mac版 下級生 Mac版
Macintosh (2000/06/23)
エルフ
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同級生』を取り上げた時にも書いたけど、僕が初めてプレイしたギャルゲーはときメモでその次がサクラ大戦でその次が井上涼子で、その次にプレイしたのがエルフの『同級生』だった。そしてその次とその次とその次ぐらいまでに1000円以下で投げ売られていたサターンギャルゲー(駄作)を何本かやった後に僕は『下級生』に出会った。あれはいつだったかな、そう、確か高校2年の頃だったかな、サターン版『下級生』が発売されたのはあの頃だったんだよ、1997年4月25日、サターン版『下級生』が発売された頃、僕は高校2年で1年の時に同じクラスだった男子全員と違うクラスに入ることになり物憂げな日々を送っていた。

 春の遠足のことだったよ、うちの学校はどうしようもない奴らの集まりで、修学旅行を半年前に控えていたこの春、修学旅行の団体行動の予行演習として僕たちは鎌倉に来ていた。お約束の大仏を見たのさ。それだけだよ。大仏を見て解散。本当にそれだけだったんだよ。いやになっちゃうだろう? だけどわざわざ鎌倉まで来たんだ、当時はアクアラインなんてものはなかったから、電車かフェリーしか交通機関の選択肢がなくて、学校の教師はせっかくだからフェリーで帰ったらと勧めていたけど、そんないい子ちゃんはごく一部で僕達は都会の町へ、横浜へ、東京へと電車で遊びに繰り出したのさ。当然、僕らもそうしたよ。一応、遊びたい盛りの高校生で自慢じゃないけど、女の子に中華街に行かないかと誘われたんだ。でも行かなかったな。ほら、料理は目で楽しむものだろう? 目の前に成人病予備軍の女がいて中華料理を美味しく食べられると思うかい? 僕は1年の時同じクラスだった奴らと新宿に行った。目的は話にだけ聞いていた新宿ヨドバシカメラの実物を見るためだ。新宿はすごかったな。あれだけショックを受けたというのはなかなかないよ。初めてゲーセンでスーパーリアル麻雀をやって女の子の脱衣シーンを見たときぐらいショックだった。初めて千葉駅を利用したときにホームが7つか8つぐらいあるという規模の大きさに驚いたものだが、新宿はケタが違ってて、出口も東口と西口だけじゃくてその複雑な構造の駅のなかで普通に迷った。それでも、新宿西口ヨドバシカメラというぐらいだから、西口にあるだろうということで西口から出た。そこでもなかなかヨドバシカメラを見つけることが出来ず、都庁の周りをグルグルと回っていて、結局迷ったわけだが、迷った理由は僕達が田舎者で都会的な構造に対する土地勘というのかそういうものがなかったというよりも、ヨドバシカメラに過剰な期待をしていたことが大きい。僕は新宿西口ヨドバシカメラというのは千葉そごうぐらいの規模で、今でいえば秋葉原のヨドバシカメラというのか、そういう百貨店的なものを考えていたわけだから、実際の新宿西口ヨドバシカメラの規模の小ささ、というか専門学校にありがちな小規模なビルによる分館によって集合されているという現実はちょっとショックだった。ゲームの売り場も狭くて、千葉のヨドバシカメラの方がずっと利用しやすいなと仲間内で話しながら、僕は新宿西口ヨドバシカメラ初登頂記念に『下級生』を買った。

『下級生』は『同級生』を制作したエルフのゲームで、『同級生』のように街を自由に歩いて女の子と出会っていくタイプではあるが、『同級生』がイベント重視型で各キャラ間で絡み合う複雑なフラグ立てのために連鎖的な必須イベントをこなすというアドベンチャー色が強かったのに対して、『下級生』はより恋愛シミュレーション色、もっといえば『ときメモ』っぽくなっていて、女の子とひたすら会話を交わして好感度を上げていく仕様になっている。また、女の子を自由に好きな場所へとデートを誘えるようになっていたり、デートの帰りに抱きしめたりキスをしたりとスキンシップの程度を選ぶことができたり、とゲームの期間が1年ということを考えてもプレイヤーに出会いから結ばれるまでのゲームの世界への感情移入がしやすくなっており、恋愛シミュレーションとして非常によく出来ていた作品であった。ただ、『同級生』がナンパという行為を通して少し大人の世界を覗いてみるという感じであったのに対して、『下級生』は無垢な高校生の女の子との初めての恋愛をするという要素が重きを占めているので『同級生』に比べれば幼さを感じてしまう。より明確に学園物になったということでもあるが。
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