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【ゲーム】 『雪割りの花』

やるドラシリーズ 〜雪割の花 PlayStation the Best やるドラシリーズ 〜雪割の花 PlayStation the Best
PlayStation (1998/11/26)
ソニー・コンピュータエンタテインメント
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季節は冬、北国の安アパートに住む大学生である主人公は隣の部屋に住む女性、桜木花織に恋をしていた。しかし、ある晩花織と男が抱き合っているのを目撃してしまう。失意に暮れる主人公だったがある日警官が主人公の元に来て、花織の記憶が失われて、病院に収容されていることを告げる。彼氏が死んだという記憶を封印してしまった彼女の為に、主人公は彼氏の代わりになろうと決意する。
やるドラ昔話つづきつづきのつづき

 結局世の中は蓼食う虫も好き好き。きっと君を受け入れてくれる人はいるとしかいいようがない。しかしながら、世の中というのは、君が例えば涼宮ハルヒを面白いと思い、それと同じ思いを共有する仲間と共に語り合う楽しさを知っているように、ある食べ物の美味しさ、ある映画の面白さ、あるファッション・ある容姿の美しさを共有する楽しさを知っていて、また、ある食べ物の不味さ、ある映画のつまらなさ、あるファッション・ある容姿の醜さを共有している。

 ところで、昔、森高千里が、「私がオバさんになっても」なんて歌を歌っていたが、僕は愛する人がおばさんになろうがおばあちゃんになろうが愛せるのではないかと思う。よくわからないがそんな気がする。しかし「じゃあ私を愛せる?」とおばちゃんに迫られても愛せないと思う。そういう人は「オバさんになっても」と「オバさん」を混同している。僕は愛する人がおばさんになっても愛せるだろうが、そのことと「オバさん」を愛せるかということは別の話だ。いきなりおばさん、いきなりおばあちゃんを愛せよといわれて愛せるだろうか。

『雪割りの花』は片想いの女が記憶喪失になったことをいいことに彼氏の代わりになってあんなことやこんなことをしてしまう話だった。結果、ゲーム中の選択肢によっては彼女にとってそして主人公にとって悲惨な結末を迎えてしまうバッドエンドが多い。話の内容も暗く、フルアニメーションの割にキャラの動きにダイナミズムを感じることができず、ノベルゲーにした方が良かったんじゃないかと思ったぐらいだった。

 しかし、僕は本作の主人公にはあまり共感できなかったが、こういう話は恋愛ものにごまんとあるわけで、世の中はどうあれ「オバさん」でも愛せるという人は沢山いるのだろう。フィクションとしては障害を乗り越える恋愛が感動的になるように、「オバさん」を真摯に愛する姿勢に過剰な寛容さが演出されてしまうのがあまり気に入らないが、そういうものの存在のおかげで救われる人がいるのならそれでも良いと思っている。
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