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【映画】 『世界で一番醜い女』

世界で一番醜い女 世界で一番醜い女
エリア・ガレラ (2002/08/22)
キングレコード
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生みの母でさえあまりの醜さにショック死したという女性が、整形によって絶世の美女に変身。過去にひどい仕打ちをしてきた人々に執念の復讐劇を繰り広げていく、近未来を舞台にした異色スリラーコメディです。外見で判断されてしまう女性の苦しみを描く一方で、全編にユーモラスな笑いが散りばめられている作品で、スペインの芸能一家に生まれたミゲル・バルデムが監督を務めました。

2010年大晦日、マドリッドの老人ホームで老婆が惨殺される事件が発生。捜査を担当したアリバス刑事は、現場の監視カメラに写っていた尼僧を追うことに。整形外科医の通報によって、ローズ(エリア・ガレラ)という女性の名が捜査線上に浮かび上がる。彼女はあまりの容姿の醜さに悲惨な幼少期を過ごし、整形によって美女に生まれ変わっていて…。
 容姿の醜さのために悲惨な幼少期を過ごした女の復讐劇を描いたスペイン映画。作中に登場するミスコン反対のフェミニスト団体とミスコンで選ばれた女を殺していく主人公の女が重なるところ、見た目だけが全てじゃない内面の美しさこそ重要と口では言っても主人公の女の顔を見ると嘔吐しながらその場を去っていく男と主人公の女の距離、そして整形、作中では演出・描写がオーバーではあるもののそれがかえってユーモラスであり社会の問題として巧みに提起されていたのではないかと思う。

 映画後半、警察が迫っているにも関わらず相変わらず直情的な動きを見せる主人公のせいで陳腐な展開ではあったのが残念だった。主人公の女が内面重視といいながらも自らは思慮が浅く平気で人を殺していくところが滑稽ではある。そんな主人公の女が最後には再び醜い姿に戻り、捕まるが、一応幸せを得ることになる。内面を見てくれる男に出会うのだ。二人で穏やかに年越しのぶどうを食べるラストシーン。果たしてあなたはそこに幸福を見出すことが出来るだろうか……。

 ところで、Amazonレビューに書いてあるが、スペインでは年越しにぶどうを食べる風習があるのだとか。
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