【本】 『新世紀エヴァンゲリオンの謎』 (特務機関調査プロジェクトチーム)
![]() | 新世紀エヴァンゲリオンの謎 特務機関調査プロジェクトチーム (1997/02) ロングセラーズ この商品の詳細を見る |
テレビ放映からすでに一年が経とうとしているが、これほどアニメ界に対して大きな影響を与えた作品があっただろうか。アニメ界のみならず、これだけ様々なメディアの中で社会現象としてとらえられているのはめずらしいことだ。『新世紀エヴァンゲリオン』のテレビアニメが放映終了してから25・26話のリメイク映画が公開されるまでの間に出版された本で、まえがきにもあるが、旧約聖書、死海文書、カバラ、心理学、精神分析学、生物学、SF用語などを駆使してエヴァの謎に迫っており、これは後に映画版を観ればわかるが、なかなか核心に迫っているといってもいいような内容であるし、執筆陣のエヴァへの愛をも感じさせられた。
まず、この作品には実に多くの謎が含まれている。しかも、そのほとんどが未解決のままに終わっているのである。
世紀末を迎えている今”心の時代”だと言われているが、そのような精神世界をうまく取り入れて、登場人物の「心の世界」にも深く踏み込んでいる。現代の社会との接点をうまく創り出せない若者に共感を与える作品なのだ。もちろん、映像的にも今までにない魅力のあるものに仕上がっていることはいうまでもない。
本書は、この『新世紀エヴァンゲリオン』という超人気作品の本質(謎)に少しでも迫りたいという思いから企画された本である。
この作品の謎めいた言葉の数々、それを、旧約聖書、死海文書、カバラ、心理学、精神分析学、生物学、SF用語などを駆使して一つひとつ解き明かしていくことにした。
本書だけですべての謎が解き明かせるわけではない。しかし、一読していただければ「エヴァンゲリオン」をさらに深く知り、その謎を解く鍵(マスターキー)になるはずです。
あなたに「エヴァの世界」へ導くキーをてわたせれば幸いです。
僕自身はエヴァの謎というものにはあまり興味がない。とはいえ、(裏)設定マニアにとってエヴァのような謎設定は興味関心の重大なウェートを占めているというのも事実だろうし、それがエヴァという作品がヒットした要因の一端を担っているという見方もできるだろう。それよりも何よりも、設定の謎を解き明かそうとする姿勢は必然的にエヴァンゲリオンという世界・ストーリーの網羅を要求されるだろう。つまり、今年2007年、再び新世紀エヴァンゲリオンの新作リメイク映画が制作公開される予定だが、21世紀のエヴァンゲリオン(エヴァンゲリヲン)を鑑賞する前に、90年代エヴァンゲリオンへのおさらいするという意味でも作品アニメをもう一度見直すよりはこのような設定を追っかけた本の方が却って効率的に短時間での作品に対する記憶の喚起と、そして新たな理解というプラスαにつながることもあるだろう、と思って本書を読んでみたが、どうやらそれは成功だったらしい。しかし、エヴァの映画を劇場で鑑賞するか、というとそれはまた別の話になるのだが……。
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