【映画】 『男たちの大和』
![]() | 男たちの大和 / YAMATO 反町隆史 (2006/08/04) 東映 この商品の詳細を見る |
戦艦大和の壮絶な運命を描く、辺見じゅんの原作を佐藤純彌監督が映画化した戦後60年記念作品。内田真貴子は鹿児島県枕崎の漁港を訪ね、戦艦大和が沈んだ場所まで船を出してほしいと漁師たちに願い出る。真貴子が内田二兵曹の娘だと知らされ、大和の乗組員だった時の記憶が老漁師・神尾の胸裡に蘇る…。反町隆史、中村獅童ほか出演の戦争スペクタクル・ドラマ。テレビ朝日で放送された映画『男たちの大和』を観た。戦艦大和と大和と運命を共にした乗組員たちの運命を描いた戦争ドラマ。映画自体の評判はあまりよくなかったように記憶していたので、僕自身もそれほど期待はしていなかったのだが、まずまず楽しめた。戦争賛美・批判と軍隊賛美・批判と無意味な死・有意義な死と、様々な受け取り方はあろう。無意味な死というのは現代的個人の価値観の枠に落とし込んだとき、そう見えなくもないが、皮肉にも、こうして世代を超えて集客をする映画になったり、制作者側がどういう思惑であろうと、現代に生きる制作者自身の私腹を時代を超えて肥やさせているという意味でやはり「無」ではないのだろうと思う。二項対立で捉えるとどうしても対立する一方を批判することでこそ自分たちの存在価値が高まるという共依存的考え方に陥りがちになるし、それは映画作品でも同じだと思うが、本作『男たちの大和』は戦争・軍隊に対する賛美だけでなく批判も(批判だけでなく賛美も)、個人だけでなく全体(国家)も(全体だけでなく個人も)、という風に、対立しがちな二項を一つの作品の中でうまく折り合いをつけて織り込んでいる。記録映画として考えるとそれが正しいかどうかはわからないが、一つの映画作品として十分に評価できる内容だったとは思う。
気になったのは、現代から過去(戦時)への回想が行われるということで物語の端緒を開くというベタな手法がとられ、視聴者としては現代と過去との対比がなされるのを自然と期待させられたのにも関わらず、制作者側はそういう視聴者の思惑には無頓着だったのかあえてそうしたのか、映像が現代と過去で色合い・タッチ・演出具合がほとんど変わらず原色が強いのが象徴的で、過去のシーンで戦争に対する個人の思いなど全ての決着がつけられていて、現代シーンが蛇足にしか映らなかったこと。ヒューマンドラマ的には現代シーンで戦争が終わった後に辿った道というのが簡単に説明されるので娯楽性が高まる。ジェームズ・キャメロンのタイタニックのような娯楽性を追及したのであればそれで正解なのだろうが、僕個人としてはそういう見地での現代シーンを『男たちの大和』を観るに至って期待していたわけではないので、ちょっと残念だった。が、逆に下手に現代シーンから戦争そのものや死んでいった人たちに対して思想的に口を挟まないという、それそのものもまた演出と考えれば面白いという見方も出来るか。
私も見ました。確かに「回想」で語るのはベタかも。
趣味のサークルに「あと2日、戦争が終わるのが遅ければ、
特攻隊で死んでた」という方がおりまして、こういう方の話は
いつも貴重に聞かせていただいてます。
段々、戦争体験者が減ってきましたからねぇ、
こういう映画で平和の尊さを若い世代に伝えてほしいと思います。
趣味のサークルに「あと2日、戦争が終わるのが遅ければ、
特攻隊で死んでた」という方がおりまして、こういう方の話は
いつも貴重に聞かせていただいてます。
段々、戦争体験者が減ってきましたからねぇ、
こういう映画で平和の尊さを若い世代に伝えてほしいと思います。
2007/04/09(月) 21:43:32 |
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いくちゃん #-[ 編集]
>>いくちゃんさん
戦闘体験者が減ってきたという意味で考えると回想というカタチで若い人に伝えられていくという手法はやはりよかったのかもしれないとも思えてきますね。
戦闘体験者が減ってきたという意味で考えると回想というカタチで若い人に伝えられていくという手法はやはりよかったのかもしれないとも思えてきますね。
私も見ました。回想するという点ですぐにタイタニックを思い出しました。私は戦争物も重いのも苦手ですが、現代シーンでもっと戦争を重く受け止められるように描かれていたらよかったかなと思いましたよ。
>>kasumiさん
タイタニック思い浮かびましたよね。
しかも最後にタイタニックはディカプリオに助けられた女がおばあちゃんになった現代シーンで海に思い出の品を沈めましたが、大和でもやはり海に散骨してましたし、意識して作られてるのかな? と。ありふれた手法なのでしょうけど……。
タイタニック思い浮かびましたよね。
しかも最後にタイタニックはディカプリオに助けられた女がおばあちゃんになった現代シーンで海に思い出の品を沈めましたが、大和でもやはり海に散骨してましたし、意識して作られてるのかな? と。ありふれた手法なのでしょうけど……。
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