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【映画】 『催眠』

催眠 催眠
稲垣吾郎 (2000/06/21)
東宝
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 稲垣吾郎を吾郎ちゃんと呼んでるのと仲間由紀恵をゆっきぃと呼んでるのはどちらが気持ち悪いと思いますか? 吾郎ちゃんは許せてもゆっきぃは許せませんか? 気持ち悪いですか? そんなあたなは催眠にかかっています。世間の常識という暗示にかかっているのです。2ちゃんねるの男女板風に言えばあなたは馬鹿マッチョの男性差別主義者だし、フェミニスト風に言えばあなたは資本主義的な家父長的な統一教会信者のブルジョアだし、右翼風に言えばあなたは共産主義的で在日朝鮮人で日本転覆を企んでいる朝日新聞読者だし、アキバボーイ風に言えばあなたはモラルファシストで恋愛資本主義者でファッションという忌まわしき文化に傾倒する魔女で萌えを理解できない低能人間ということになります。ズバリ催眠にかかっているのです。洗脳されているのです。フェミに洗脳されているし、庵野秀明に洗脳されているし、2ちゃんねるに洗脳されているし、涼宮ハルヒオタクに洗脳されているし、産経新聞に洗脳されているし、朝日新聞に洗脳されているし、統一教会に洗脳されているのです。そしてそのバックには、ユダヤ人と韓国人と中国人と創価学会と上野千鶴子と小泉純一郎がいます。あなたは洗脳されているのです!

 それはどうでもいいのだけど、映画『催眠』、1999年公開の本作を僕は実際に映画館まで足を運んで観た。先日取り上げた松岡圭祐の小説『催眠』を原作にしているが、小説が催眠と精神病に対する誤解に警鐘を鳴らす社会派的な小説であったのに対して、映画は催眠と精神病に対する誤解に拍車をかけるオカルトムービーであった。まさに落合正幸ここに在り。

 知らず知らずのうちに催眠をかけられグロテスクな演出と共に次々と人が死んでいくのは小説版を読んだことのある人間としては首を傾げざるを得ないが、しかしながら、これでも落合監督は原作者の松岡圭祐と綿密な打ち合わせを行って制作したらしいから、原作者にとっても催眠に対する社会へのメッセージとかそんなものはどうでもよかったのかもしれない。

 もっとも、原作小説が娯楽性に欠けていたのに対して、映画版はそれは客が入らないと踏んで、とにかく観ている方を飽きさせないようにとオーバーでセンセーショナルな内容にせざるをえなかったのかもしれない。

 本作の見どころは精神的に極まってしまっている入絵由香を演じる菅野美穂の迫真の演技だろう。菅野美穂の迫真の演技・表情こそがまさにホラーだった。名優を見た思いであった。
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2007/04/18(水) 19:01:24 | わたしたちの教科書