【映画】 『かにゴールキーパー』
![]() | かにゴールキーパー かにゴールキーパー、田代さやか 他 (2006/05/26) BBMC この商品の詳細を見る |
W杯を超える感動作!? 環境破壊が原因で巨大化したカニが、人間社会にとけ込みゴールキーパーとして活躍する姿を描いた、爆笑コメディ。監督を務めたのは、『いかレスラー』『日本以外全部沈没』など独創性に満ちた作風で日本中を爆笑の渦に巻き込んだ河崎実監督。いつのまにかヒーローに思えてくるキモかわいいカニが見どころ。おバカ映画。河崎実という監督はどうもこういう作風の映画を好んで撮る傾向にあるらしい。巨大なカニがゴールキーパーとして活躍するまでをギャグや人情を織り交ぜて描いたナンセンスおバカB級映画であるが、巨大化したカニが人間社会のなかで共生していくという着想はユニークであった。しかし、テーマは少年漫画・恋愛映画などの我が国主流の娯楽作品に普遍的に描かれているものでカニという奇をてらった設定によるバカさ加減をのぞけば普通の青春ムービーであった。もっとも、本作は奇をてらった設定のみを楽しむ映画であろうし、細かいところにケチをつけるという行為こそ野暮で本作に臨むにいたってふさわしい姿勢ではなかったのかもしれない。しかしながら、あまりにも雑な脚本と大根役者の演技についてはやっぱりもう少しなんとかしてほしかったのである。
環境破壊によって巨大化したカニが砂浜に打ち上げられた。偶然通りかかった漁師の息子・真一に拾われたカニは、横歩きを生かしてバーテンダーの職を見つける。そんなある日、カニは公園で借金を背負っている少女・悦子に出会い、にわかに恋心を抱いてしまう。カニは悦子を助けるために、プロサッカーチームの加入を決めるが…。
とんでもないナンセンス映画ではあったが、観ていてどこか憎めない魅力を有していたとも思う。そういえば、藤岡弘と竹中直人が本作のB級映画の雰囲気によく溶け込んでいたのが可笑しかった。
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