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【映画】 『解夏』

解夏 スタンダード・エディション 解夏 スタンダード・エディション
大沢たかお (2007/04/20)
東宝
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東京で小学校の教師をしていた隆之(大沢たかお)は、視力を徐々に失っていく病に冒され、職を辞し、母・聡子(富司純子)が住む故郷の長崎に帰った。懐かしい町を目に焼き付けようと日々歩く隆之のもとに、東京に残した恋人の陽子(石田ゆり子)がやってくる。陽子の将来を憂い、この先の人生を思い悩む隆之。そんな隆之を笑顔で支えようとする陽子。そして、2人を静かに見守る聡子。ある日2人は訪れた寺で林(松村達雄)という老人に出会う。林の暖かい人柄に触れ、自らの病気を告白した隆之に、林は 「解夏」 の話を始める…。
 さだまさしの同名小説を映画化した作品。視力がどんどん低下してやがては失明してしまうというベーチェット病に冒された大沢たかおが教師の職を辞して故郷の長崎に戻って母親と共に過ごしているところに、恋人である石田ゆり子がやってきて献身的に尽くしてくれるというお話。

 淡々と話が進み、病気や仏教的価値観の説明がなされるシーンでは実話を基にしたドキュメンタリーを観ているのかと思ったほどだった。ドラマ性が弱く、盛り上がるところがないので、大沢たかおと石田ゆり子の二人の関係性が中心に描かれているにも関わらず、それがピンボケしてしまって、長崎の景観や文化を押し出すことによってかろうじて映像作品として成り立っている。しみじみと情趣を解していけば文芸作品の類として楽しむことはできよう。一方、恋愛映画を観るつもりで鑑賞に臨むと痛い目にあう可能性が高い。

 ちなみに解夏とは仏教の僧が夏に行う安居という修行が終わる時をいうのだとか。
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